みんなが〝私の物語〟を綴れたら良いのに

子どもの頃の感情に任せた行動の後のやるせなさや、わかっていても自分の非を認められないもどかしさ。
そんな思いを抱えた主人公のナツコが偶然手にした本。
その、へんてこな本とナツコが出会う物語です。

〝私の物語〟と題された手作りの本。
この本を読むときのルールを聞き、本に載せられた詩を読むナツコ。

その詩には、瑞々しい子どもの心情が表れているのです。
物語を読む者も、きっと童心に立ち帰ることでしょう。

惑いと、朗らかと、素直さを感じられる作品です。
どうぞ御一読ください。


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