概要
お前、身体が大きいから、14才でいける。義勇兵になれ。
田舎の農家の6男坊。双子で生まれた兄弟は、早々に養子に出された。何で自分が養子に選ばれなかったんだろうか、と思う日々。戦争のせいで、農家であっても食料は無い。それなのに、何故か、自分は体が大きかった。父親に似て頭が良くて、小学校を2年飛び級して4年間通っただけで、中学生になった。「14才になれば、戦地へ行けるぞ。」と先生たちは男子に事あるごとに言う。同級生が14才になりはじめた、中学2年のある日。担任に呼び出された。「お前の兄貴が14才で、今度戦地へ行くぞ。お前、身体大きいから、14才でいける。お前も義勇兵になれ。」学校長の推薦を受け、兄共々、義勇兵になった。配属部隊は別れたが、お互い、戦地に赴くことになった。
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