概要
交わらない視線。それでも、心は繋がっていた。
親友である佑里と、文化祭のために絵を描いていた私。
しかし佑里の絵は、6月になってもまだ完成していなかった。それどころか、彼女は絵を描けなくなってしまっていた。
それはある意味、私のせいだったのだ。
しかし佑里の絵は、6月になってもまだ完成していなかった。それどころか、彼女は絵を描けなくなってしまっていた。
それはある意味、私のせいだったのだ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰の身にも起こり得るからこそ
まず、ただの通りすがりの身でありながら、私的な事情混じりの感想となってしまうことをお詫び申し上げます。
早速ですが、これまでの経験と佑理の状況に少なからず重なる部分があり、最後まで感情移入しながら拝読いたしました。
自分の場合は故人に纏わることと折り合いをつけられなかったことに加え、ネガティブな外圧に負けてへし折れてしまって、今や簡単なラクガキに興じるのが関の山です。
そして、だからこそ、この結末に心から「善かった」と思うことができました。
本作は、たとえば救われない誰かに対し、物語が手を差し伸べているかのようです。
月並みな言い方になりますが、この場合の物語とは故人を知る人々であり…続きを読む