概要
はんたいにたおれていたらふれたかもなにかとてもあたたかいもの
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- ★★★ Excellent!!!隣り合う言葉が描き出す世界とは
『ちいさくなっていく靴をベッドのまわりにしき詰めたわたしの駅はすごくきもちいい』
連作タイトルにもある「わたしの駅」とはなんであるのか。
駅は人や物を次の場所へとおくるもの。町は駅前を中心にして発展していくこともあるし、いくつかの駅を経由すればどこか遠い目的地へと辿り着くこともできる。つまり、人と人とをつなぐ中継地点のような役割を担っているともいえる。
ベッド=わたしの駅だと考えると、ベッドも人間を外の世界へと送り出す一機構のように思えてくる。ベッドが人と外の現実とをつなぐ中継地点、すなわち駅としての役割を持っているのだ。ベッドの上が人間の生まれる場所だということも、このイメージを色濃…続きを読む