海、雨、牛乳、雪など、水の気配の薫る作品です。また、「たちよ」「「ないよ」「たまるかよ」など、捨て台詞のような独り言に、荒々しい叙情性が静かに響き渡るのです。テーマは孤独感でしょうか。鋭い感性で紡がれた繊細な言葉の連鎖に、感動しました。お勧めの短歌集です。推し短歌1首。口あけて歯ひとつひとつに宝石をのせたら天動説で未来は
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