概要
見つけ出そう! 犯罪ではなく、隠された優しさを
高校生の遠山透佳は、幼い日に図書館で借り、母に読み聞かせてもらった一冊の児童書を再読したいと願っていた。だがその本はこれまで彼女がどれだけ手を尽くしても見つかることはなかった。
藁にもすがる思いで学校の図書室のリクエスト本にその本を書いたところ、ある日その本が寄贈される。その匿名の寄贈者を、透佳は推理によって見つけ出そうとする。
そこから物語は大きく動き出し、図書委員の相棒の柳崎洸平からは共に寄贈本の紛失事件を追おうと打診を受け、彼の友人の清原優理からはある稀少な血液のドナーを見つけ出す仕事を依頼される。
その中で透佳は本当の優しさとは何なのかについて、新たな知見を得ていく。
藁にもすがる思いで学校の図書室のリクエスト本にその本を書いたところ、ある日その本が寄贈される。その匿名の寄贈者を、透佳は推理によって見つけ出そうとする。
そこから物語は大きく動き出し、図書委員の相棒の柳崎洸平からは共に寄贈本の紛失事件を追おうと打診を受け、彼の友人の清原優理からはある稀少な血液のドナーを見つけ出す仕事を依頼される。
その中で透佳は本当の優しさとは何なのかについて、新たな知見を得ていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!優しさの意義と友情を内包した青春ミステリ
我々の知っている現代社会とは少し違う「吸血鬼病」という感染症が蔓延した世界を舞台にした青春ミステリです。
主人公の女子高生、遠山透佳は図書委員をしているのですが、匿名の人物により長年探していた本が寄贈され、またそれとは別に寄贈された希少な本が盗難にあうという事件が発生します。
図書委員の柳崎洸平とともに彼女は犯人を捜そうとするのですが……。
いくつもの小さな事件が一つの線で繋がっていき、それを通じて本作のテーマである「本当の優しさとは何なのか」という問いに対する答えが描かれていきます。
また軽妙なキャラクター同士のやり取りは小気味よく、ときに哲学的な視点を交えてストーリーを展開していきます…続きを読む