概要
少女が少女を想ったとき、世界は融溶してゆく。 禁断の百合ホラー。完結。
母を亡くした十七歳の梓は、母の故郷、山間の小さな村に移り住む。そこは人々が笑顔を絶やさず、古い掟に守られた共同体だった。そこで出会ったのは、氷のように美しい巫女の娘・清音。
冷たい瞳の奥に揺れる優しさに触れた瞬間、梓の凍りついていた心臓は初めて震える。
友情か、恋か――それとももっと危うい感情か。二人の距離は、静かに、しかし確実に近づいていく。
だが、村には言葉にできないものが眠っていた。
「夜道は中央を歩け」「笑顔は三度」――古くからの掟が守られるのはなぜか。
やがて梓は、笑顔の奥に潜む恐怖と、愛が呪いに変わる瞬間を目撃する。
――少女たちの百合と禁忌が絡み合う、逆神話ホラー。
あなたもまた「笑顔の掟」に囚われる。
冷たい瞳の奥に揺れる優しさに触れた瞬間、梓の凍りついていた心臓は初めて震える。
友情か、恋か――それとももっと危うい感情か。二人の距離は、静かに、しかし確実に近づいていく。
だが、村には言葉にできないものが眠っていた。
「夜道は中央を歩け」「笑顔は三度」――古くからの掟が守られるのはなぜか。
やがて梓は、笑顔の奥に潜む恐怖と、愛が呪いに変わる瞬間を目撃する。
――少女たちの百合と禁忌が絡み合う、逆神話ホラー。
あなたもまた「笑顔の掟」に囚われる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!没入感という言葉の真の意味を教えてくれる傑作和ホラーノベル
『にくゑ-本編』本作の作者“カクナ ノゾム”氏は特筆すべき技量の持ち主だ。
情景描写、状況説明そのどちらにおいても読み手が想像する景色の一助となる表現や小物が読み進める度に小気味良く差し出され、気づけばするりと“その場所”に連れ出されてしまう。
本作の導入は、決して過激なものではない。母の故郷である山間の小さな村へと越した娘『梓』
一見すると牧歌的な田舎の村だが、そこにはそこはかとない違和感が漂う…
どこかおかしいという思いを抱えながら、彼女は日常を進んでいく。だがある時…
複数視点からいくつもの違和感と謎が徐々に解き明かされ、一本の道へと収束していくその手腕は見事の一言。
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