概要
妖刀ではない。刃に映るは己が業――妖人
妖刀ではない。刃に映るは人の業――妖人
田舎道場の次男・又二郎は、家宝の太刀「兼鷹(かねたか)」に取り憑かれるように剣の道を極めた。
跡継ぎを兄に譲る代わりに兼鷹を手に入れた又二郎は、修行と称し旅に出る。
斬りたい。ただ、正当な理由で、心置きなく人を斬りたい――。
欲望を胸にさまよう夜、彼の前に現れたのは、鏡のように自分と同じ姿の男だった。
人の業が刃に映る、時代怪談。
田舎道場の次男・又二郎は、家宝の太刀「兼鷹(かねたか)」に取り憑かれるように剣の道を極めた。
跡継ぎを兄に譲る代わりに兼鷹を手に入れた又二郎は、修行と称し旅に出る。
斬りたい。ただ、正当な理由で、心置きなく人を斬りたい――。
欲望を胸にさまよう夜、彼の前に現れたのは、鏡のように自分と同じ姿の男だった。
人の業が刃に映る、時代怪談。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!業深き人斬りの前に現れたのは……
所謂「妖刀」と呼ばれるものは、大体刀自身に意思があり、その意志が持ち主を乗っ取ることで悪さをするという設定が多い印象です。
しかしその定義に当てはめるならば、本作の刀「兼鷹」はただの道具……強いて言えば、又二郎が惚れ込むほどには美しいと思えるような刀というだけで、妖の類の意志があったとは言えません。
ただ、「刀は人の心を映す鏡」……兼鷹の刃に映っていたのは、又二郎の邪な業深き人斬りへの思い――しかも、斬っておきながら罪に問われたくはないという、実に身勝手で都合の良い理想を求めていたわけです。
そんな又二郎の前に現れたのは……。
人斬りの業に飲まれた又二郎の結末、どうぞその目でお確かめくだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!生真面目な妖刀使い
主の思いのままに対象物を斬れるのは名刀。
主の思いなど、関係なく、どんなもので切り裂くのは妖刀。
そんなことを、ロロノア・ゾロが言っていた気がする🙄
このお作品。
ある刀に魅せられた男を描いている。
その男。
その刀の美しい切っ先に惚れ込み、ただ見惚れる。
そして、誰かを斬りたい衝動に駆られる。
男は旅に出る。
妖刀に取り憑かれた人間は大抵、情け容赦なく、その辺の人間に斬りかかる。まさにキチガイ刃物。
ご乱心である。
けど、この主人公はシチュエーションにこだわる。
『降りかかった火の粉を払う』
正当防衛の末の人斬りを目指しているのだ。
人通りの少ない道。
血気盛んな荒くれ者が多い宿。
とに…続きを読む