概要
世界の命運がかかっている?そんなの知るか!!
纐纈五月(はなぶささつき)は、自分が死んだらしいことに気づくまで、わりと時間がかかった。
最後の記憶は、道路に転がっていたスケボーを避けようとしたあの瞬間。で、その次に目を開けたら、なぜか目の前には銀髪蒼眼、女神みたいな美女が立っていた。いや、立っていたというより、光り輝く玉座に腰掛け、こっちを「ようこそ」みたいな笑顔で見下ろしていた。
「ハヤブサさん、あなたは選ばれました。“降臨者”として、この世界を救う使命を——」
「……ごめん、全然入ってこない」
女神の口調は厳かで、荘厳な響きに満ちていた。だが、サツキにとってはどうでもよかった。
だって、顔がタイプすぎるのだ。S級、いやSSS級美女。理想がそのまま立体化して現れたような存在。内容より、顔面しか頭に残らない。
「……ちゃんと聞
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