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TKO04

しおりラブレターを本に挟んだのは誰?

 一学期がもうすぐ終わりそうな高校の放課後。

 二年生で図書委員の私、朝日梨花が閑散とした図書室(正式名称は学校図書館というらしいけど)のカウンターの中で、新しく入荷したミステリー小説を読みふけっていると。


 カウンター越しに「すみません!」と声をかけられた。

 ビクっとして顔をあげると、そこには本を数冊手に持った女子生徒がいた。

 慌てて本を閉じて「貸出ですか? 返却ですか?」と聞き返すと、「返却です!」とのことなので、本を受け取ってバーコードリーダーで読み込む。

 本を返却するのは、三年生の森沢沙月さんという人だった。


 それで、返却作業を行っていると、

「あの、借りた本に、こんなしおりが挟んであったんだけど!」

と、1枚のしおりが差し出された。

 借りたときから挟まっていたらしい何の変哲もない、そのしおりには、


「好きです」


とだけサインペンらしきもので書かれていて、それ以外にはなにも書かれてなかった。


 森沢先輩は、こんなメッセージが書かれたしおりを挟まれる心当たりはないそうで、「誰が挟んだかわかったら教えてほしい」と頼まれたので、調べてあげるることにした。


 それで、図書委員長の山本先輩か、学校司書の山口先生に報告しようかと思ったんだけど、これってやっぱり告白かなぁ。

 だったら、あまり大ごとにしないほうがいいのかなぁと、しおりを見つめながら考える。


 このしおりを挟んだのはいったい誰なんだろう?

 図書室では、返却時に図書委員が本に破損がないか、なにか挟まっていないかなどをチェックする。

 森沢先輩の勘違いでなければ、借りたときから挟まっていた。となると、挟みこんだのはそのとき当番だった図書委員ということになるのかな?


 図書委員か、それが以外の誰かなのか?

 それ以外の誰かだとすると、私が探すのは難しいだろうし、そもそも私の仕事じゃないかな?

 森沢先輩の目を盗んで、だれかが本に差し込んだ可能性はあるけど、図書委員が犯人という前提で、少し調べてから図書委員長に相談することにしよう。


 カウンターでしおりを見ながら、そんなことを考えていると、同じ図書委員でよく図書室にいる二年生の田村秀徳君が、

「朝日さん、しおりなんかじっと見つめてて。どうかしたの?」

って、カウンター越しに話しかけてきた。


 田村君は、演劇部員で脚本・演出を担当しててわりと有名な生徒で、彼が手掛けた舞台は学内外でけっこう評判がいいらしい。

 以前、図書室のおススメ本を選ぶときに話題のミステリー小説の話なんかしてたので、なにかヒントでもくれないかと、森沢先輩の名前を伏せてしおりのことを話してみた。


 だけど、

「えー『調べたけどわかりませんでした』って言って、しおりを捨てちゃえば?」

とそっけない返事。

 ミステリー小説好きのくせに! 相談して損した!


 ムカついたので、

「図書委員として、私が頼まれたんだけど」

と、ややムッとした感じで言うと。

 田村君が慌てて、

「ごめん、ごめん。その日の当番の図書員が怪しいんでしょ。誰が担当していたの?」

「それが、一人は二年生の古谷豊君なんだけど。

 もう一人は用事があったらしくて、ワンオペでやってたんだって」

「あー確かに古谷って、図書委員だったね」

「4組の図書委員だってことは知ってるけど、私もほとんど話したことないんだ」

「あいつ野球部だからかあまり図書室に来ないし、委員会も欠席しがちだしな」


 図書室で図書委員がやる仕事と言えば、図書カウンターでの本の貸出と返却がメインだ。

 基本的には二人体制で週一ごとにカウンター当番を交代していくけど、担当する生徒の都合がつかないときは他の図書委員が代理を務めるか、一人で回したり、図書委員長か副委員長、書記の図書委員会三役が変わってくれることも多い。


 それで、図書委員は各クラスから二名選ばれるけど、図書委員会などには一人出席すればOK。

 正直、出席率は悪く、野球部の古谷君を一学期最初の定例会以外で見かけた記憶がない。

 ただ、野球部のほうで名前を聞く生徒なので、私も田村もなんとなく知ってはいた。


「それなら、古谷が犯人で決まりじゃない?」

「でも、古谷君だったら、しおりに挟んで告白、なんてまわりくどいことする?

 彼ってけっこうやんちゃ系じゃない?」

「やんちゃ系っていうか、ワイルドヤンキー系?」

「それに森沢先輩も、古谷君から渡されたんだったら、本人に言えばよくない?」

「迷惑だったんじゃない? 後輩だぜ。遠回しに断りたかったんだとか」

「あー、そっちかー」


「なんなら、俺から古谷に聞いてみようか? 誰からの依頼だとかはぼかして。俺も親しくはないけど、同じ図書委員だし」

 わー助かる!

 こんなの私なら絶対聞きづらいのに、さすが演劇部でブイブイ言わせている人は違うわ(偏見)。


 さっそく、古谷君に話を聞きに行った田村君がすぐに戻ってきて「古谷、知らないってさー」と言い放った。

 本当かなー? あやしいけど、これ以上は聴く方法がないかな。


 そこからとくに進展がないまま一日が過ぎたんだけど。

 事件は違う形で動いた。

 古谷君が昼休み中の図書室で、ある図書委員の女子生徒と口論になって泣かせてしまったのだ。

 古谷君が強めに女子生徒になにか言ったところ、女子生徒が泣き出したらしい。

 その場にいた図書委員が間にはいって対応したそうだけど。

 なぜかこの件で、私と田村君が、図書委員長から呼び出しを食らうことになってしまった。



 放課後の図書準備室には、三年の図書委員長の山本凛先輩と、副委員長の小池唯先輩の、りん・ゆいコンビがいる。

 二人は私が所属する文芸部の先輩でもある。

 その横には、二年生の図書委員の深津恵美さんもいた。


「朝日さん、田村君、なんで呼ばれたかわかってる?」

「いえ、わかりません」

「昼休みに、二年生の図書委員の古谷君と、一年生の図書委員の内藤さんがもめたことは聞いている?」

 うなずく二人。

「じゃあ! その原因があなたたち二人にあるってことは(怒)」

 えっ? なにそれ! やばい! 山本先輩、怒っている!


 お怒りの山本委員長から聞いた話は、次の通りだった。

 昨日、田村君が古谷君に、

「朝日さんから聞いたんだけど……」

①ある生徒が借りた本に「好きです」と書かれたしおりが挟まっていた

②借りたときにはすでに挟まっていたらしく、図書委員の誰かが挟んだ可能性が高い

③その時の当番は古谷君だったんだが、なにか心当たりはないか

と質問し、古谷君は「心当たりはない」と答えた。

 ここまでは知ってたけど、次の日、一年生の図書委員の内藤みかさんに、なぜか古谷君が「なにか心当たりがないか」と、強い口調で問いただしたそうだ。


 内藤さんも「心当たりはない」と言ったそうだが、古谷君が納得せずに攻め立てたそうで、ついには内藤さんが泣き出してしまった。

 それを見ていた図書委員の深津さんが間に入って、なんとかしたそうだ。

 へー、深津さんって学校内でも評判の美人で、とてもおとなしそうに見えるのに、あの古谷君に立ち向かうなんて、そんな勇気のある子だったんだ、意外。


 なんて考えていたら、キっと山本先輩が睨んできて、

「どういうことかわかる?」

と聞いてきたので田村が、

「古谷が、内藤さんにカウンター当番を変わってもらってたんですね」

って答えた。

 あー、そういうことか。


 図書委員は、カウンター当番の都合がつかない場合、委員同士で融通を利かせてよいことになっているけど。

 私も含めて文科系の部活の図書委員は、図書室に入り浸ってて、部活などが忙しい生徒から頼まれると、気軽にカンター仕事を引き受けてしまいがちだ。


 それで、どうやら古谷君はしょっちゅう内藤さんに代理を頼んでたらしく、そのうえ自分に好意を持っていると勘違いしてたらしい。

 なのに自分以外の生徒に「すきです」ってしおりを渡したのではないかと、厳しく追及して泣かせてしまったらしい。


 この件は、表向きには図書委員の活動のことで二人の間に誤解があって口論になったことにして済ませることになったんだけど。

 元々は女子生徒からの相談を受けた私が田村君に相談して、田村君が古谷君に問いただしたのが原因なわけで、

「朝日ぃ、なんで! 私に報告しなかったの!」

と山本先輩がお怒りなのは、ごもっとなことでした。


 私は、図書委員として本の貸出に関連することはなるべく隠さないといけないと思ったこととか、プライベートな問題なので慎重に進めないといけないと思ったなど、しどろもどろに答えたのですが。

 山本先輩は「それって私が信頼できないってこと!」とさらにお怒りになり、火に油を注ぐ結果になってしまい、隣にいた小池先輩と深津さんが、なんとかなだめてくれました……。


 それで、深いため息を吐いた山本先輩から、

「確かに、あまり大事にしたくないのはそのとおりだから、引き続き、あなたたちで、なにが起こったのか調べなさい! 心配だから、深津さんもいっしょにお願いします。

 特に朝日ぃ、まじめで仕事熱心なのはいいけど、抜けてるところがあるから気をつけてね」

という指示を受けることになりました。

 わかりました! りん先輩!

「私からも。もう少し文芸部でもそのやる気を見せてね、朝日さん」

 はーい、ゆい先輩! 気を付けます!


 図書準備室を追い出された私たち三人は、人もまばらな図書室の中、カウンター近くのテーブルで、ひそひそと今後のことを話し合う。


「くそー、失敗したなー。

 考えてみれば、古谷がカウンター当番をまじめにやるはずないものなー」

と、田村君。

「でも、そうだとすると、森沢先輩に内藤さんが告白したことになるんじゃない?」

と、私。

「別に、いまどきアリじゃない?」

と田村君。

 すると、深津さんが、

「すみません、それについては少し違和感があります。

 古谷君と内藤さんの口論を聞いた感じでは、二人とも別の男子生徒にしおりを渡したかどうかで口論していた印象なんです」

「私も図書委員としてしか内藤さんのことを知らないけど、年上の女性に恋したり、いきなり告白するような子だとは思えないかなぁ」

「でも、そうすると、しおりを挟んだのは内藤さん以外ってことになるけど?」

「やっぱり、森沢先輩の隙を見て、誰かが挟みこんだんじゃないかな?」

「しおりには名前が書いてなかったんでしょ? じゃあ、何のために」

「想いだけでも伝えたかっただけとか……」

と、深津さん。

 それなら、やっぱり内藤さんがしおりを挟んだのかな? 森沢先輩への秘めた想いをこっそりしおりに書いて渡したとか?


「だったら、仮に内藤さんじゃないとして......そういえば、森沢先輩の前に借りた人はチェックしたの?」

と、田村君。

「いや、してないよ。しおりが挟まっていたら、返却されたときに図書委員がチェックするでしょ」

と答える私と、うなずく深津さん。

「わかってないなー、その発想が間違ってるんだよ。図書委員がみんな朝日さんや深津さんみたいにまじめに仕事をしていると思っちゃだめだね」

 えー、そういうものなのー。


「でも、森沢先輩が借りる前から本に挟まっていたんだったら、先輩も図書委員も関係なくない?

 図書委員が犯人じゃないんだったら、他人の恋愛なんて、私にはどうでもいいんだけど?」

「いや、山本委員長を怒らせてるんだから、それじゃもう納得しないでしょ」

 ですねー!(ちくしょう)


 ということで、森沢先輩の前に借りた生徒に詳しい事情は伏せて話を聞いてみたのだが、その答えは「何も挟まっていなかったし、自分でしおりを挟んだりもしていない」とのことだった。

 なので、あらためて森沢先輩にカウンターでの受け渡しの様子を、詳しく聞くことにした。


 図書準備室にお呼びした森沢先輩は、部屋に入ってくるなり、「なになに、誰かわかった!」と、興味津々のご様子。

「それがまだわからなくて。それでカウンターでのやり取りを詳しく教えてほしいんです」

 というと、森沢先輩は少し困った様子で、

「よく覚えていないんだよねー。

 図書委員の顔も見ていないし」

と言った。


 すると、その様子を見た田村君がなぜか、

「どんな生徒だったか覚えていませんか」と森沢先輩に聞く。

「えっ、男子生徒? 男子だったの……?」

と意外そうな森沢先輩。うん?


 さらに田村君が、

「そ、そうなんですよー。ただその図書委員がしおりを挟んだのか、まだわからなくて。

 本を借りるときに、図書委員がなにか不自然な行動をとったかと、カウンターの周りに誰かいたりしませんでしたか?」

「いやー、ごめん何も覚えていなんだよねー」

と森沢先輩。

「とにかく!

 誰が挟み込んだのかわかったら教えてね!」

と言って、部屋を出ていった。


 森沢先輩を見送ったあと、田村君から、

「おかしい。前のめりに犯人のことを聞いてくるから、てっきり自分に告白してきた人に興味があるのかと思ったのに。

 だから男子生徒って言ってみたら、まるで告白してきたのが女子生徒だと思っている感じだった」

「それは、借りるときにカウンターにいたのが女子生徒だってことを覚えてたからじゃない?」

「だったら、借りたときの状況を何も覚えていないっていうのはおかしくないか?

 俺は先輩がなにか知ってて隠しているんじゃないかと思う。

 内藤さんは誰かと森沢さんに『告白付きしおり』を渡したんじゃないか?」

 へー、田村君、そこまで考えていたんだ。すごいね。

 うーん、私は他人の恋愛に興味ないからなー。私ってみんなと感覚がのかな。


 うん? 間違えた? ずれている?

 しおりに名前がなかったということは、「誰」が「誰」に渡したのか、わかるように渡したはず。

 それなのに、渡された森沢先輩は、渡してきた相手がわからない。

 渡した人が、渡す相手を間違えた? いや間違ってなかった?

 間違っていなかったけど、なにかがずれてた?

 返す時はともかく、借りるときは借り手を図書カードで確認するけど……。

 ふいにさっきの、

「図書委員がみんな朝日さんや深津さんみたいにまじめに仕事をしていると思っちゃだめだね」

という田村君の言葉を思い出す。

 図書室で本人確認というと!


 そのとき、手元にあったしおりの「すきです」の文字がキラキラと輝いてみえた。

「ねぇ、田村君、深津さん!

 森沢先輩の弟とかいたりしない? この学校に!」



 で、いた、弟が。一年生の森沢歩君。

 なので、さっそく歩君のほうに図書準備室に来てもらって事情を聴いてみる。


「はい、僕が頼まれて、姉さんが借りた本を代わりに返しました」

と神妙な顔で答える、ワイルドな古谷君とは全然違う、シュッとして色白な歩君。部活は吹奏楽部らしい。

「それで、ついでに本を借りてくるように頼まれたので、そのまま姉さんの図書カードで本を借りました。すみませんでした」


 歩君は図書カードを持ち歩いてなかったそうで、新歓オリエンテーション以来の図書室だったそうだ。

 代わりに本を返しに来るのはいいんだけど。時間外に返却BOXに入れていいことにもなっているし、返却時に図書カードはいらないし。

 でも姉弟だとはいっても、他人の図書カードで借りたりしたらだめだよ。

 図書カードの貸し借りは禁止だってカードに書いてるでしょ、とやさしく諭して、歩君にはお帰りいただいた。


 えーと、森沢先輩が借りた本を弟の歩君が代わりに返しにきて、古谷君の代わりにカウンター当番をしていた内藤さんが受け取って、歩君が自分の図書カードの代わりに森沢先輩のカードで本を借りてて、そのときに内藤さんが歩君宛てのしおりのラブレターを本に挟んで渡して、それが歩君から森沢先輩に渡って、それを見た森沢先輩が本を返しにきたってこと?

 ややこしい!

 頭がこんがらがっていると、深津さんがホワイトボードに整理してくれた。


①内藤さんが、古谷君の代理で図書室のカウンター当番を担当した

②森沢先輩(姉)から頼まれた、森沢歩君(弟)が本を返しにきた

③内容さんが、本を受け取り返却作業を行う

④歩君は、お姉さんに「ついでに本を借りてきて」と言われていた

⑤歩君が、本を探す様子を見た内藤さんは、カウンターに常備しているしおりに「すきです」と書き込んだ

⑥歩君が、カウンターに本を出して、森先輩のカードで本を借りた(違法です!)

⑦内藤さんは、図書カードの名義が違うことに気づかず、「すきです」と書いたしおりを挟んで本を渡した

⑧歩君は、しおりに気づかずに、森沢先輩に本を渡した

⑨森沢先輩が、本を開いて「すきです」と書かれたしおりに気づいた


 なるほどー!

 深津さん、ありがとう! あと字がきれいだね!

 これで、今回の事件を解決できて、私たちは山本委員長に報告することができたのだった。

 森沢先輩、歩君、古谷君、内藤さんは、それぞれ山本委員長から、改めて注意を受けるだけですみました。


 森沢先輩は、しおりを見て弟宛てのメッセージだと気づいて、弟に告白した子が誰なのか知りたかったようだ。

 内藤さんは、野球部の応援をする吹奏楽部を見て、歩君のことが気になるようになったんだそうだけど。

 クラスが違って話しかけるチャンスがなくて、いままで一度も図書室で見たことがなかった歩君が突然目の前に現れたことに舞い上がったらしい。

 自分でも思いがけない行動に出たらしく、図書カードが歩君本人のものではないことには、まったく気づかなかったそうだ。


 渡した後は、ドキドキした毎日を図書室で過ごしていたけど、歩君ではなく、古谷君から「しおりを使って告白した!?」って聞かれて。

 一年生の吹奏楽部の歩君に告白したことを、なんで二年生の野球部の古谷君が知ってるのか、とパニックになり、弟歩君が言いふらしたんじゃないかと思い込み、泣き出してしまったらしい。


 それで、それぞれの誤解も解けたところで、なんと!

 歩君と内藤さんが付き合うことになって、古谷君は失恋してしまったそうだ。

 こうなってしまうと可哀想な気もするけど、元々、図書委員の仕事をサボってたのが原因だからねー。

 こんな理由で図書委員を辞められるわけがなく、非常に気まずいまま、古谷君をその後の図書室や委員会の会議で見かけたことはないけど。

 それはそれでよくないなー。


 みんな、もっと図書委員の仕事をまじめにしようよ、というのが今回の事件の教訓かな?

 あと、しおりにメッセージを書いて本を貸し借りするというのが、学校でちょっと流行ったらしく、校内の読書推進に貢献できたようで、図書委員としてちょっと嬉しい(笑)。


Fin.

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