概要
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!鏡の怪異は、少しずつ明かされる情報の開示で様相を変えてゆく──。
冒頭、既に何人かの行方不明者がおり、彼らを救おうとする少女もまた鏡に引き込まれてしまうところから物語が始まります。
モキュメンタリーホラーらしく様々な引用記事によって、鏡の怪異に関連する事象が語られていくのですが、
語られていく中で、この地域の他の伝承や噂も混ぜこまれつつ、新たな失踪者や事件も起こっていき、
地域に根差した記事や政治家の紹介、SNSの描写で成美市の住人気分になっているところで、どうやらこの地域で起こっているらしいことが明かされます。
モキュメンタリーの手法は恐怖の生々しい臨場感を煽るものですが、こちらの作品だと地域の住人気分になれるのがちょっと面白いな~と思いました。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!気軽に読んで、底なし沼にはまっていく
鏡の少女という恐ろしい怪異の一場面から、オカルト記事、地元情報、地方議会の会議録など、いくつかの記事によって情報が提示されます。
情報雑誌をぱらぱらと何気なくめくるようにして読んでいくと、だんだんと情報が形を変え、意味を変え、いつの間にか自分が最初信じていたものがひっくり返っていきます。
そこまでいけば、あとは怒涛の勢いで物語が進んでいき、私はすっかりこの物語の中に引き込まれていきました。記事の中にはほっこりするものもあれば、可愛らしいものもあり、そうやって気を緩ませているとぐっと雰囲気を変えてこちらを物語の底なし沼に引き込んでいきます。
読後には不思議と清々しい気持ちになれる怖いけれど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!しっかりと描かれていて引き込まれました。
この物語はホラー要素が強く、不気味で緊迫感のある雰囲気がしっかりと描かれていて引き込まれました。特に、第1話の「鏡合わせの儀式」は、身近な「鏡」という日常的なアイテムが不気味な恐怖の源になるという設定がとても効果的でゾッとしました。夏美の心情や儀式の描写も繊細でリアルで、読者として彼女の恐怖や葛藤を共感しやすかったです。
新聞記事形式で挿入された第2話と第3話は、物語の世界がリアルな社会問題と絡んでいるようなリアリティを持たせており、怪異が現実に影響を及ぼしていることを感じさせます。これにより単なる怪談ではなく、現代社会に潜む不安やデマ、パニックのメタファーにも読めて深みが増しています。
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