第1話
とりあえず適当に歩き始めた。
水源や食料を探しながら歩いていた時、ひとつの疑問が頭をよぎった。
「この森には熊やイノシシなど危険な動物はいるのか?」
水や食料を見つけたとしても野生動物に襲われれば生き残ることは出来ないだろう。
その時、暗闇の中から「ア...ウゥ...」と人のうめき声のようなものが聞こえた。
「なんだ?人でも倒れているのか?」
野生動物に襲われた人とかじゃないだろうな、そう思いながら
「おい、大丈夫か!」
と言いながら声の方へ向かうと、そこに居た生物は振り向き目が合った。
その瞬間少し走っていた足が止まった、そしてあまりの驚きに叫び声すら出なかった。
そこに居たのは、人の姿をしていたが四肢が全て腕になっていて4足歩行をしており、首の上下が逆になっている人とは言えない異形の化け物がこちらを血走った目でこちらを見ていた。
なんだコイツは、なんだコイツは、なんだコイツは、その疑問だけが頭の中を埋めつくしていた。
あまりの驚きと恐怖で動けなくなっていたその時その異形は、「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と叫び声を上げながらこちらに向かってきた。
ヤバい、逃げなければそう思い恐怖で固まる足を無理やり動かし、振り向いて走り始めた。
暗闇の中無我夢中で走っていたため木の根に足を取られてコケてしまった、叫び声がどんどん近ずいて来た。
早く立ち上がらなければ、そう強く思い全身に力を込めすぐに立ち上がり走り始めた。
しかし、かなり距離を詰められてしまい、異形との距離は5メートルもなかった。
どれくらいだろう、10分走った気もすれば数分程度な気もする、とにかく逃げていると目の前に2メートル程度の崖が見えた。
あそこに登れれば奴は登って来れないはずだ。
その崖の目の前に来た時、全力で飛び崖の縁に手を伸ばした、届かなかった下半身を腕の力で持ち上げ、崖の上に登ることが出来た。
異形は崖を登ることが出来ず、こちらを睨みながら先程よりも力強く「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と叫ぶだけだった。
「やっと...逃げきれた...」
息を切らしながら横たわっていた。
「なんなんだアレは」
人のような姿だが人ではない異形の化け物、月といい異形の化け物といいかなりおかしいここは元いた世界なのか?あのような異形の化け物は他にもいるのか?この森からは出られるのか?など様々な疑問を抱えながら異形の化け物から逃げ切り、少し緊張がとけ気絶してしまった。
-----------------------
あとがき
初めて作った作品?です。
この物語が続くかは分かりませ。
読みにくかったり誤字があったりなどは指摘してくれると幸いです。
呪いの森 @husi_gitune
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。呪いの森の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます