教室が出てくるので、学生さんでしょうか。火のような熱さと鋭さを感じる短歌が並んでいて、胸に刺さりました。モノローグ形式ですが、火のような、あるいは氷のような不思議なエネルギーが、短歌の中で爆発している感じがして、爽快でした。倒置法や暗喩が効果的に使われていて、詩的なテクニックも見事です。火のようなモノローグが薫り立つ秀逸な短歌集。推し短歌2首。すべすべの湖面を見てもなびかないわたしのここからがいいところはるばると泣かせた気持ちよさばかり おかしくなってからが炎だ
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