燃えるならなんでも

紺野藍

燃えるならなんでも

運命の飛び火　わたしを少しずつまともにしたものはなんだった？


こんなにも才能が熱くて生まれつきひとりっ子だったの　卑怯かな


頭の中でさわるといつも濡れている字幕ばかりを追った映画は


確信めいて往生際の悪い日々　ねえ　昼間の街灯がだらしない


すべすべの湖面を見てもなびかないわたしのここからがいいところ


I was born on the day of radiation cooling.燃えるならなんでも


仲間はずれほんとうにありがとう　暗いほうがきれいな教室だったから


剥き出しのまま見せてみて　悪意では手遅れだって気づいたでしょう


はるばると泣かせた気持ちよさばかり　おかしくなってからが炎だ


夢にしていいよ　液晶焼けみたくわたしを思い出すいつかまで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

燃えるならなんでも 紺野藍 @deepblue-spica

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画