ニッポンの夏、悪党の夏

本作の舞台は鎌倉時代末期の日本。南北朝時代の目前です。殺伐としてカオスな当時の空気感は、同じ中世でも織豊時代のそれとは異なります。それが読んでいて伝わってきます。短編ながら、本作の空気感にはゾクゾクさせられます。

そして、この時代の『悪党』の代表格の方が登場。今日、銅像で見る勇壮な騎馬武者姿とは異なる『ワイルド』で、『ワル』な生き様は黒澤映画を見ているようでした。つまり、サイコーってことです。面白かった!

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