概要
3次元なんて、愛せるわけがないと思ってた。 ……彼女に会うまでは。
地方都市に暮らす、売れない作家のハル。3次元の少女に関わるのが怖くて、ずっと二次元だけを愛して生きてきた。そんな彼の前に、ある日ふいに現れた少女は── どこか危うくて、どこか愛おしかった。
これは、誰も知らない、ただ二人だけの小さな物語。
これは、誰も知らない、ただ二人だけの小さな物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「可愛いのに、最後まで目が離せない——“舞”に触れてしまった夜」
導入の研究棟がまず強い。白く磨かれた廊下、整列する少女たち、見送る研究員の神妙さ。ここで「これはただのラブコメじゃないぞ」という空気を一発で作ってくる。
舞台が地方都市のアパートに移ってからは、ハルの生活感と自虐がいい緩衝材になっていて、読者は笑いながら読み進められる。ところが、玄関先に立つ“ドロイド”はどう見ても人間で、言葉づかいも距離感も「自然すぎてズレてる」。このズレがずっと不気味で、なのに可愛いから厄介で、ハルの理性が崩れていくのがリアルに見える。
中盤から出てくる「文章の呼吸」「行間」みたいな話が、単なる小ネタじゃなくて、物語の根っこに繋がっているのが面白い。読者側も気づかないうち…続きを読む