ワンスアポン・ホープフル
矢里予羽
ワンスアポン・ホープフル
一漕ぎ目の漕ぎ出す力強さおれを真ん中に回れ天球
アフタースクール便覧をたよりに頬杖ついた君を探す
自転車のサドルは風を受け流せるかたちをしているまつ毛も
駄菓子屋でエー玉とかビードロとか語る得意げな鼻に水滴
チューペットチャンバラ しっぽが丸いほうを譲れたらお兄ちゃん
ハムストリングスと言いたいだけ午後の跳び箱は跳びがたい重さ
ブルドック指相撲に手押し相撲あんなにみんなが近かったのに
ガタンゴトン電車で肩を並べているピポンぺポンふっと軽くなる
青春は夏を想像してしまう伸びやかで健やかで息ができる
朱塗りの鉄塔は東京タワーで田んぼの間の道を走り抜けて
ワンスアポン・ホープフル 矢里予羽 @yasatoyohane363
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます