egg、つまり何らかの卵をモチーフにした、短歌10首の連作です。まず、特徴的なのは、ひらがな表記が多いことです。それによって、作品全体が柔らかな雰囲気に、包み込まれているかのように感じるのです。ワードセンスも切れがあって、1首1首、飽きさせません。秀逸な口語短歌集と言えるでしょう。推し短歌2首。ねないこが打ち上げられて砂浜にねごとを埋めるたまごのままのわたし達ゼロからずっと遠くまで降りてきたのにここははじまり
もっと見る