大正ギャルの思想バトル。可愛いは正義。ではその反対の正義とは

"可愛いは正義"という信念を引っ提げ、大正ギャルが思想バトルでガチ討論。

"可愛い"という一本槍をブッ刺していく。
反自由主義という思想か、国家論という理想か、良妻賢母という価値観か、暴力という現実か、詩という表現か

あなたは"可愛い"をどう定義する?

正直、自分にはこの物語の意味を半分も理解出来ていない

哲学や思想、イデオロギーって難解で、その時代価値観や環境などの前提知識があってこそ奥深さが生まれたりするので、なんか大正時代って自由主義が入って来て華やかだよね!ぐらいのイメージしかない自分には、ああこういう時代だったのかなみたいな空気感になる。

それでも、ギャルは可愛い!可愛いは正義!の勢いで思想をぶっ刺そうとする千登勢がカッコ良くて、可愛くて、綺麗で、粋なのだ。

自分の信じるギャルという"可愛い"を貫く姿がなにより美しい。

千登勢は絶対に折れない、引かない、曲がらない
それでもどこか相手のことを認める柔らかさがある
そこがどこか女性らしい優しさがあって、そこも含めて千登勢が読者を魅了する魅力なのだと思う。

男ってマジでプライドの塊。マジで折れねえ。
やっぱ男ってクソだわ。

カッコ可愛いギャルが好きな人。哲学、イデオロギーが大好きな人には刺さる逸品。是非、ご一読ください。

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