イヤホンを忘れた朝、聴こえてくるのは……

人々の営みが感じられる、町のざわめき。
そして、今だけの熱唱、蝉たちの恋歌。

一匹の蝉に自身を重ねた主人公は、彼の恋の行方をしばし見守り、蝉たちの熱を受け……。

最後に「ふふっ」っとなる二行が添えられていて……絶妙な抜け感も私は好きです。


夏の朝のリズム、メロディがとても楽しい作品です。

是非、読んでみてください。