概要
この想い、課税不能。
喜ぶにも、泣くにも、怒るにも──課税される時代。
感情が「贅沢品」とされた世界で、人々は笑うことすらやめていった。
だが、感情を封じて生きてきた少年の前に、課税を恐れず感情を燃やす少女が現れる。
「だって、無感情で生きてて、生きてるって言える?」
心を揺らすたびに税がかかる世界で、ふたりが選んだ、ほんの少し贅沢な逃避行。
感情が「贅沢品」とされた世界で、人々は笑うことすらやめていった。
だが、感情を封じて生きてきた少年の前に、課税を恐れず感情を燃やす少女が現れる。
「だって、無感情で生きてて、生きてるって言える?」
心を揺らすたびに税がかかる世界で、ふたりが選んだ、ほんの少し贅沢な逃避行。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!AI時代に新たな税金――感情課税はハウマッチ?
時は西暦2124年、シンギュラリティを迎えたであろうAI統治時代。その時代を生きる人間たちにはその時抱いた感情に対し『感情税』という税金が課せられる興味深いSF小説です。
貧しい者ほど感情を抑え、富める者ほど喜怒哀楽が豊かである――この貧富と感情の相関は現代を生きる我々を俯瞰しつつ、さながら感情税が累進課税制度の側面を併せ持ち、税制改革の趨勢を思わせる奇抜な考察として非常に興味深いです。
感情税を回避すべく次第に心を無くしていく人間たち。その必然性を孕んだ虚無への移行が無感情のAIに近づいていくようです。未来進行形のシニカルな筆致にニヒルな笑みが込められていて、AIの支配的な怖さを巧み…続きを読む