タワーマンション

Kei

タワーマンション


———



棚から胡椒を取り出したとき、視界の端で何かが落ちたように感じた。

気のせいかと思い、再び作りかけのサンドイッチと向かい合った。

トマトのスライスに失敗して、ジェルが流れてしまった。



———



まただ。何だろうか。

俺は窓を開けてベランダに出た。下を覗き込んだ。

地面は霧がかかって見えない。一部が赤く光っている。

車のテールランプだろうか。



———



部屋に戻ろうとしたとき、背中に風を感じた。

俺はベランダの手すりに背中をもたせかけ、上を見上げた。

その瞬間、何かが飛び込んできた。




* * * * *




「全部で4人… いや、5人か」


「先輩、なんですかね。…集団自殺?」


「4人はそうかもな。でもめり込んでるひとりは違うだろ」


「あ、そうか… そりゃそうだ」


「しかし酷いな。まるで血の池だ。それに…」


「ええ、この緑色の…なんですかね? 人間の中身?」


「わからん。検死に任せよう」

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タワーマンション Kei @Keitlyn

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