馬鹿に食わせる米がある
梅緒連寸
※
俺って馬鹿だからよー、ニュース見て初めて知ったんだよ。米だよ。最近ニュースでよく言ってるだろ、備蓄米とか古米とか古古米とか。それで初めて知ったんだよ、米って永遠に食えるわけじゃなかったのな。そりゃ虫とか湧いたりカビとか生えてたらダメだってのは知ってたけどさあ、何年も前の米はまるで食えないもんになるってさあ、俺全然知らなかったわけ。
だってさあ、俺が食っていい米っていうのは昔から村の倉庫にしまわれてるものだけだったし。俺がガキん頃からずっとそう、もう10年ぐらい?からなのかなあ。この中にある米をサオショウサマに毎日一膳ぶん備えたら、俺も同じ量だけ米を食っていいって教えられたんだよ。あん時は倉庫の壁いっぱいに積まれた米袋がいっぱいだったけど、そろそろ床が見えてきたなあ。これ、無くなったら新しいのくれんのかなあ?
まあそれでさ、俺は昔から10年ぐらい前の米をフツーに食ってきたし、サオショウサマにも同じのをお供えしてたわけ。フツーにうまかったと思ってたんだけど、でもテレビであんだけ言ってんだもんな。フツーの米ってのは、本当はもっとうまいらしいな。
でもまあさっきも言ったけど俺は別にいいんだよ、食えるようなものだったらなんでも。でも問題はサオショウサマの方だよ。だってこの村の神様なんだぜ?なのによくない米を御供えしてたんじゃ申し訳ないよな。俺のばあちゃんがまだ生きてたら、バチが当たるって絶対怒るだろうな。
だからさー、俺、組合長にお願いしたんだよ。もっといい米くださいって。そしたらなんか怒られてよ。
「吾郎!ワレ、ナマいうとったらあかんぞ!御供えと祠の掃除以外ろくに仕事も出来へんヘボガキが、和尚はんの決めたことに偉そうに意見すなや!」
「でも、あの、コココココ……マイ?っていうの?あれ不味いらしいんすよ、だから新しいのにしたくて」
「あぁ!?ワレ、どこでそんな言葉覚えたんじゃ!どうせインターネットじゃろ!!贅沢ぬかすな、お前はあっこの米食っときゃええんじゃ」
いやそうじゃなくて、俺はサオショウ様にもっといい米を食わせたいんですってなんべんも言ったんだけど、自治会は俺がいい米食いたいがためにゼイタク言ってると決めつけてんだよ。ひどい話だよ。そのうち竹箒振り回してぶん殴ってきて追っ払われたから、どうしようもなくて、とりあえず家帰ってどうしたらいいのか考えたんだけど、俺馬鹿だから何もいい思いつきがないわけ。
だけどちょうどその時テレビで『ごはんのお供決定戦』っつーのをやってて、都会のいい店で売ってるような魚とか、佃煮とか、そんなんが美味そうに映っててさ。それ見てるうちにふっと、あれ、これじゃね?って思ったんよ。米はこのまま使うしかねえから、せめておかずだけでも添えたらいいんじゃねえかって。
最初はとりあえず俺の家の冷蔵庫にあるもん全部使っていったよ。つっても普段俺が食ってるものだから大したもんじゃないけど、まずは定番のマヨネーズ丼だろ、その次はケチャップ丼。あとケチャップと卵をぐちゃぐちゃに混ぜたオムライス丼。たまにテレビで見るオムライスと結構見た目違うけど、トマトと卵で作ればそれがオムライスだよな?うん。
で、あとは胡椒丼と、ソース丼と、あとキムチ丼だな。普段俺が食ってるもんとほぼ同じだけど、まあ白飯だけよりはいいかと思ってたんだ。それをしばらく続けたんだけど、そしたらよ、空いた茶碗回収する時、いつもより米粒が綺麗になくなってることに気付いたんだ。
そりゃサオショウ様が食ってるんだから、食べた分はなくなってるに決まってるだろ。ずっと昔からそうだったよ。サオショウ様がたべた後の茶碗は塩で洗って干すのが決まり。もし食い残しがあったらその場で穴掘って残飯を埋めるのも決まり。日が暮れる前に米を供えたら、その後朝が来るまで社に近づいちゃなんねーのも決まり。本当は他にも細かい決まりがあるんだけどよ、俺馬鹿だから3個しか覚えてねえの。でもとりあえずそれさえ覚えてたら毎日の仕事できるし、他のこと忘れてるのが組合長にバレたらまた怒鳴られるから内緒にしてんだわ。
まあ、それはいいや。とにかく前より食べ残しがなくてしっかり食ってるみたいだったからさあ。俺なんか嬉しくなったと同時に、あーやっぱ今まで古い米だけじゃ不味かったのかと思って、申し訳なくなったよ。カミサマにそんなひもじい思いさせてたなんて知らなかったから。だから、その後もずっとおかずを添え続けたんだ。米って古くなっても色んなもんと合うからいいよな。
食べてもらえるのが嬉しくなって、家の中にあったツナ缶とか、マグロの缶詰とか、そういうのもご飯に乗せて供えたよ。本当は俺の分のとっておきだったけど、それは別に良かった。神様にご馳走食わせてると思ったらそれだけで気分が良くなれたんだ。
で。
そうしてたら。
ある朝、祠の戸が開いてた。
ありえないんだ、そんなの。
だって祠の扉には昔から鎖が何重にも掛かってた。その鎖が、真っ二つに千切れてた。まるで無理やり力任せに開けたみたいで、扉もガタガタに歪んで壊れかかってた。祠の前に供えてた茶碗は舐めとったみたいに綺麗になった状態でその辺に転がってた。こんなこと起きたのは初めてだった。
俺は朝っぱらから走った。走って組合長の家に向かって、玄関の戸を何回も叩いた。寝起きの組合長は髪ぐっちゃぐちゃのまま怒鳴りながら出てきて、今度は竹箒の持つとこでシバこうとしてくるし、俺も慌てちまって舌がもつれるから状況を説明するのが大変だった。
「おっ、おっ、お前、サオショウ様にっ、米以外のもの食わしたんかっ」
「はぁ、おかずを追加したッスね」
「おかず!?な、何を食わしたんじゃっ」
俺は思い出せる限りのレパートリーを挙げた。
マヨネーズ。ケチャップ。ソース。あじしお。胡椒。キムチ。生卵。ツナ。焼き鳥。ふりかけ(のりたまor旅行の友)。なめたけ。粉チーズ。タバスコ。焼き海苔。冷凍唐揚げ。その他諸々。
最後らへんは組合長もろくに聞いてなくて、吐きそうなのを我慢してるみたいな顔で青白くなってた。
「な、な、なんちゅうもんを食わしたんじゃ、ワレ!!サオショウ様は俗世の食いもんを全部絶って土中に入り、仏になられたお方やぞ!!お浄めを済ませた米しか召し上がらんといかんのじゃ、だからあの倉庫の中の米だけ使えちゅうたろうが!!」
「あ〜……米、だけしか使っちゃダメだったんすか。でも残り少なくなってたしぃ……」
「10年おきに祓った米を納めるのがしきたりじゃ!!今期中にはあっこに次の米を補充する筈だったんや、こんボケが〜〜〜!!!」
真っ赤に充血した目の組合長は力任せに俺を殴ろうとしたが、腰が抜けちまってるみたいでうまくいかずそのままうずくまって、悔しそうに地面を叩き出した。
俺知らなかったよそんなの。教えてくれなきゃわかんねえよ。もしかしたら最初に言われてはいたかもだけど、覚えてらんねーよそんなの。
でもさあ、本当に古すぎる米はよくないらしいんだって。
ニュースでそう言ってたんだよ。
だから俺、よかれと思ったんだよ。
組合長に何回そう言っても分かってくれなくて、俺は何回も突き飛ばされ、最後には蹴りを入れられた。
▪︎▪︎▪︎
サオショウ様はあらゆる欲望を禁じてみんなの為に祈りながら神様になったお坊さんなんだって。
それはなんとなく覚えてたよ。ばあちゃんが話してたような記憶がある。
でもさ、そんなに立派な人だったら、食っちゃいけないものくらい自分で避けてくれよ。じゃないと俺、馬鹿だからわかんねえって。
「穢れに触れたサオショウ様は祠の中におれんようになる。祠の中におるうちはありがたい神様やが、外に出ると転じて病を撒き散らす災いになってしまうんじゃ。100年ぐらい前、昭和の始まりごろにこの村でどぎつい病気が流行って全滅寸前になったのはそれが原因やと和尚はんが言うてはった。オドレ、責任とってサオショウ様を見つけてこい、絶対やぞ」
組合長に散々脅しつけられた俺は村中を歩き回った。でもサオショウ様がどこかにいるかわかんねえし、そもそもどんな姿か知らねえし、万一見つけてもどうすりゃいいんだよ。
俺は思いついた疑問をその場で全部挙げたけど、組合長は俺だって知るか、とにかく探せ、俺は寺の和尚に相談する、それっぽいのがいたらすぐ報告しろと喚き散らし、村外れの寺に向かって走っていってしまった。
俺は商店がある通りや、集会所や、田んぼの畦道や、集落そこらへんひと通り歩いてみたけど、普段と変わらない村の景色があるばかりだった。これじゃフツーの散歩と変わらない。すでに太陽は高くなっていて、昼のサイレンが鳴る。汗ばむ。あれだけ組合長が怒り散らかしているってのに、いま目の前にある眺めなんも変わらねえ。みんな何が起こってるか知らずにボケっとした顔してる。サイレンが鳴り止むと、不気味なほど村中が静かになった。サオショウ様が外に出たってのは俺と組合長の勘違いで、本当は何も起こってねえんじゃないかとすら思った。喉が渇いたので、俺は家に帰ることにした。
何も起こってないことはねえな、と家に入ってすぐわかった。玄関の戸を開けたら、タタキのところがやけに黒光りしてる。何かと思って顔近づけたら、なにかぬるぬるしたものがあたりを濡らしてるのが分かった。なめくじが這った後みたいだと思った。
それで、顔を上げて、廊下の奥を見た。薄暗い先にからなんだか胸のつまるようなにおいがする。嫌な感じで堪らなかったけど、覗いてみたくなった。
廊下の奥は寝る時に使ってる和室がある。レースカーテンが薄く外の日差しを透かして揺れている。
その部屋の中心に、見慣れない姿があった。
山ん中の石切場に積まれてる、でかい石の塊があるだろ?あれと同じぐらいの大きさの頭を乗せた、寸胴鍋みたいな体がゆらゆら揺れてた。
全身真っ黒だ、あんなに黒い肌したやつ見た事ない。頭のてっぺんには何にも生えてなくて、顔のあたりには林檎ぐらいの大きさの目玉がぎょろぎょろ動いてた。田んぼに吊るす、鳥よけの目玉風船、あれによく似てた。その目玉が俺を見つめて動かなくなった瞬間、俺も息ができなくなった。あの風船本当に効果があるんだろうな。
その目玉がだんだん近づいてきた。よく見ればぶるぶると細かく震えてた、小動物みたいだ。真っ黒くて短い腕が伸びてきて俺の体を押さえつけた。ぬるぬるした触感の液みたいなのが俺の服に染みた。子供みたいな小さい手だったのに俺は怖くて抗う気になれなくて、そのまま畳に引き倒されて仰向けになった。自分ん家の天井なのに、全然違う場所に見えた。足首掴まれて、開かされて、俺は無様な格好になった。ぶちぶちぶち…………って変な音がするから何かと思ったら、俺が着てる上下のスウェットが、糸目のところがひとりでに千切れていく音だった。マジで怖かった。服が勝手に破れるってどういうことだよ。それで俺はボロボロに破れた布を纏っているだけの格好になった。破れた隙間から黒い腕が差し込まれた。2本じゃなくて何本もあった。妙にぬるい温かさだった。それに掴まれた俺はぴったり動けなくなって、ぶるぶる震える目玉が顔に近づいた。生魚みたいなにおいだと思った途端、みぞおちのところがめちゃくちゃ痛くなって、俺は思わず叫んだよ。見下ろすと、1番太い腕が俺の腹に突き刺さって、手首まですっぽり隠れてた。
なんで?どーやって?何が起きてる?って頭ん中一瞬止まったけど、何が起きてるかだけはすぐに分かった。俺の、俺の胃袋んなかから、俺が食った、こめ、それを掴んで、手ェ抜いて、顔の方に寄せて、ぐちゃぐちゃ貪ってた。もわもわした湯気と、ゲロみたいなにおいがして、めちゃくちゃ痛かったけど、それ以上に怖くて、恐ろしくて、俺は訳もわからず涙ボロボロ溢して、とにかく謝り倒した。
ごめんなさい勘弁してください許してください殺さないでくださいやめてください食わないでください助けてくださいごめんなさいすみませんすみません殺さないでごめんなさいごめんなさいごめんなさい。全部意味なかった。全然関係なく、俺の胃袋から溶けかかった食いもん掴んでむちゃむちゃ音立てて食われてた。俺は泣いてしゃくりあげてるうちに胃液の匂いにあてられて猛烈な吐き気がしたけど、肝心の胃がサオショウ様に掴まれてるからうまく履かなくて、口の中に溜まった唾を畳に向けて吐き続けた。
気ぃ失いそうになりながら、俺はずっと腹ん中に腕を突っ込まれたり、抜かれたりを繰り返してた。耳鳴りが酷くて、頭ん中にガンガン鳴り響いた。だんだんとその音が、ひとの声に聞こえ始めた。
いっしょにたべよな。
いっしょにたべたらおいしいけな。
▪︎▪︎▪︎
「どうでっか和尚はん。サオショウ様、どうなってまっか」
「信じられへん。最初はあれだけ禍々しい気配を出しよったのに、吾郎が中に入った途端大人しゅうなった。このままなら大丈夫そうや、このまま家ごと祠の代わりに結界貼り直してまおう」
「そらええこっちゃ!村の皆が誰も犠牲にならんで良かったですわ、ホンマ」
▪︎▪︎▪︎
めちゃくちゃ痛かったけど、サオショウ様が俺の上から退いた後には俺の腹にはもう穴が空いてなかった。内臓も傷ついてなかったみたいだ。あれほどはっきり血と肉の色を見たっていうのに。
俺は体を起こした。サオショウ様は部屋の隅っこでじっとしていた。なんだか猛烈に腹が減った。米が食いたい。台所に向かって、炊飯器に残しておいた冷や飯を貪った。すると台所の小窓がコンコンと叩かれた。米を咀嚼しながら開けると組合長の顔が覗く。
「おう吾郎。ワレ、明日からは祠の掃除はせんでええからな。そん代わりここでサオショウ様に毎日お食事を出せ。米とか、他のもんはワシがここに持ってきちゃるけ。おかずはサオショウ様も気に入っとるようやが、あんましょうもないもん食わせるなよ。あと、今後はあんまり家は出んようにな。サオショウ様が寂しがるでよ」
「あんまりって、どんぐらいすか?たまになら出てもいいんすか?どのぐらいの時間だったらいいんすか?」
返事は返らず、ピシャリと小窓は閉められた。
毎日サオショウ様と同じ部屋で寝て、起きて、テレビ見て、飯作って、食って、また寝る生活になった。常にサオショウ様がいる事以外は正直前とそれほど差がない。
サオショウ様は俺が出す飯を毎回ちゃんと食ってくれる。それは嬉しいけど、時々、前みたいにまた俺の腹に手ェ突っ込んで、胃から飯を取りだして食うのがすごくしんどかった。
コレなんなんすか?って小窓越しに組合長に聞いたら、目ェ瞑って何秒間か考えたあと、大真面目な顔で
「高貴な神さまやからなぁ、普通のやり方じゃない、そういうことで解消するんやろなぁ……吾郎ワレ、これは誇らしいことやねんぞ。神様の御稚児にしてもろたんやからな。これからも励めよ」
いやそうじゃなくてどうしたらやめてもらえるのかを考えて欲しかった。
テレビは面白い。
毎日言うことがコロコロ変わるから飽きなかった。
前にまずいまずいと言われていた古い米は、食ってみれば案外美味いらしいそうだ。炊き方を少し工夫するのがコツらしい。
もしかして、サオショウ様が俺の腹の中で溶けた米を食うのも、そういうちょっとした工夫ってやつなのかなあ。
俺はバキバキに血管が浮いたごん太いサオショウ様の腕に腹の中をかき混ぜられながらそんなことを考えていた。腕がぐるりと一周するたびに気が飛びそうになった。天井と、見下ろしてくるサオショウ様の目玉はもはや見慣れた景色になりつつあった。
台所の小窓から、組合長と和尚さんが連れ立ってこっちを覗いているのが横目に見えた。
「吾郎ー、米。ここに置いとくからなあ。あと、たまには甘いもんも食いたいやろ?倉庫の米でおはぎ作ったから、サオショウ様と分けて食うんやぞ」
組合長は和尚さんといる時はやたら気分が良くて優しい声を出してくる。普段と全然違っててちょっと気持ち悪いけど、色々物をくれるようになるのは助かる。
和尚さんとはあまり喋った事はない。組合長とはよく喋っているけど、その他の村の人間とはあまり口をきいていないようだった。何年か前に道ですれ違ったときに尻を撫でられた事があって、俺は苦手だった。
「吾郎ー、他になんか欲しいもんあったら言えよー。持ってくるとは限らんが、聞くだけは聞いちゃるけえな」
「………あのぉ〜」
「あ?」
「なんで、なんで、俺だったんすかねぇ………」
顔しか見えない組合長は、長ったらしい髪の毛をかきあげてにやついた笑顔を見せた。
「なんでかって、ワレがこの村で1番馬鹿やからや。吾郎、ワレ学校もよう通わん頭の弱いガキやが、まあ何かなぁ。そういうある意味で純粋な奴が、サオショウ様に1番お気に召していただけるんちゃうか」
俺は脂汗を拭えないままドロドロに濡れた顔を動かして、サオショウ様を見上げた。
「そうなんですか?」
俺の体の上で蠢く黒い影からはなんの返事もない。
代わりのようにぺちゃぺちゃと響く咀嚼音の合間、また耳鳴りのような音が聞こえる。
いっしょにたべよな。
いっしょにたべよな。
「馬鹿な子ほど可愛いっちゅうけんの〜、サオショウ様にこない毎日可愛がってもらえるとは、ワレも愛されもんやのぉ!鳥肌が立つわい」
「組合長ォ、そない物欲しそうな顔せんでええ。また昔みたいに可愛がっちゃるけえ」
「あっあっ、あきまへん和尚はん、こんな人前でっ、あっ」
ピシャリ、とまた小窓が閉まる音が響いた。
サオショウ様が俺の胃から取り出した米を、指で掬って舐めてみた。最初のうちはすえた臭いでたまったもんではなかったが、舌では意外な甘さを感じられる。腹に突っ込まれるのもだんだん痛気持ちいい感じになってきたし、多分どれもフツーじゃない。これからどうなってしまうのだろう。
でもそれもこれも俺が馬鹿だから。
仕方がないんですよね?
馬鹿に食わせる米がある 梅緒連寸 @violence_
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