まず思うのはSCPの〝これはねこですよろしくおねがいします 〟あの類型の怪異なのかな? なんて事です。でもそうじゃないんです。文学を衒い、私的な表現をしているわけでもありません。結末は突然に提示されます。真相は本当に卑近で、日常から逸脱しない事柄なのです。その事がむしろ驚きです。結末での背負い投げを決められたような気分。呆気に取られる読後感は、本作ならではの感覚です。私が、なにを言っているかわからないかもしれません。ぜひ御一読して、確かめてください。お勧めです。
とても読みやすかったです。
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