農業界隈の闇『金づると票田』

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（158文字）

作者さんは現役の白ねぎ農家！

それだけに、生産現場に詳しい！

JA、農林族議員、農家、その関係性について赤裸々に語ってくれます！

なぜ昨今のような食料品の高騰が進むのか、それがよく分かります！

これは誰しもが読むべきエッセイです！

戦後農業の歴史が丸裸にされる、読み応えのある教材と言えるでしょう！

　この作品を読む前に、同じ作者の『それなら、君がやったらどうだい？』を読んでおくことをおすすめいたします。

　その作品ではJAを擁護していましたが、今作では批判的な意見が多いので、両方を読んでおくことでバランスの取れた見方ができるようになると思います。

　さて、この作品がどういう作品についてなんですが、

　なぜ米の価格がなかなか下がらないのか、

　なぜ日本の農業は成長しないのか、

　その原因を現役の農家の体験を踏まえたうえで、わかりやすく語ってくれています。

　詳細は実際に読んで確かめていただきたいですが、どうやらJAだけでなく、農家からの票が欲しい政治家や農業の現状に無理解な国…続きを読む

お恥ずかしながら私は全然分かっていませんでした。
お米の値段が高い、急に値段が上がって全然下がる気配もない。
ニュースでは総理大臣が毎日の様に言及する大騒ぎです。
まさしく国の危機と認識しています。
その理由の一端がこの一連のエッセイには書かれています。

正直書かれている全ての内容を理解するには幾度も読み返す必要があり、
政治経済に関心が無い人は途中で眠気を催してしまうかもしれません。
しかしこの国に住む以上、必ず自身の暮らしに影響する内容が書かれています。
是非一度読んでみて、考えてみて欲しいなと思います。

　是非ご一読を。強くお勧めします。
　本作は、米価高騰をはじめとする現在の農業問題の構造を、その根本原因から分かりやすく説明してくれています。そして、その深刻さと解決の難しさも。
　日本国民必読と言ってもいいかも知れません。
　多くの皆さんに読んでいただいて、農業について考えて欲しいと思います。
　本当に、是非読んでみてください。

現職農家による農業、農家、今話題の中間業者についての忖度ない内容の著述。

今コメが高いと不平を漏らす多くの方々に読んでほしい内容です。

白ネギ農家さんの農業近現代史

あくまでも私見と前置きをされながらも、JAや日本の食糧自給問題についてわかりやすく客観的に記述がされていて、普段見えていない世界が描写されている。

このまま変わらず沈んでいくのか、変えて再浮上するのか、そんな問いを感じる。
現状維持は劣化だ、という格言そのものをひしひしと感じるエッセーだと思います。

はい。カクヨムだけに収まるにはもったいないほどの情報量です。