概要
「おばあにゃんに会いたい」それが黒猫の願いだった。
黒猫ミィは魔法使いの家で暮らしていた。ミィは魔法使いを「おばあにゃん」と呼び、魔法使いもぶっきらぼうながらもミィを育てた。ある日、ミィは魔法使いがいなくなったことに気づく。「おばあにゃん」に会う為、ミィは初めて魔法使いの家を出ていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!どこまでも純粋なミィの冒険を、毎日に疲れた大人にこそ
四話で終わってしまうのが、これほど寂しく、温かい――。
この物語の魅力は、始終ハッピーな展開ではなく、下降した心理波形の中ですら癒しを含んでいるところにある。
それは、作者である一途貫さんの表現中にある語彙選択や語尾の置き方の匠な技術、一貫したミィという柔らかな主人公のキャラクター整合性。
そしてなにより、あらすじにもあるよう「おばあにゃんを探すこと」これを一途に守り続けているミィの思いが、文字を通して、伝わってくるからだと感じた。
そしてローランについてはスピンオフでその存在を深追いしてみたいと思わされるほど強烈な印象を放っており、実に魅力的なキャラクターであった。
ミィと遂と言えるほ…続きを読む