家族とは、絆とは、なんでしょう?( ;∀;)

僕はこちらの物語を拝読して、改めて「家族」を考えさせられました。

家族ってなんでしょう?
親子ってなんでしょう?

僕らが普通に使う「家族」という形は、改めて考えるとすごい哲学になってしまいました。それは何故かと言うと、

この世界で同じ形は一つも無くて、
さらに常に少しづつ形を変えていて、
だけど、そこには変らないものが存在している。
僕は「シュレディンガーの猫」の様な、量子論のパラドックスが家族間には存在していると思いました(少し行きすぎですね)。

現実的に考えると、温かな家族もあれば、寂しい家族もいて、厳しい家族もいれば、残酷な家族もいる、そんな「家族」という形なのに、僕らは「家族」と言えばなんとなくイメージしてしまう形があります。

それはつまり「本能に根差す関係」である事に他ならないのです。「家族」とは他人同士が夫婦となり、子を作り、孫が生まれ、さらに一族と呼ばれるものまでその血脈を繋げる。それは種を残すと言う本能とは別に、赤の他人が「共に生きる」と宣言して始まる形。

さて、本作です。

遥か天空、広大な雲海を望む天嶮の鉱山に住む家族の物語。
ここにある「家族の形」、ファンタジーという世界を存分に使い、ほのぼのしたり、ドキドキしたり、ワクワクしたり、そして……。

お勧め致します。

こちらの物語で、僕は改めて家族として「共に生きる」事とはなんだろうと考えました。まだ第一部が完結したばかりです。ローラ・インガルス・ワイルダー著、「大草原の小さな家」、そのファンタジー版にもなり得る優しくて素敵なお話です。

皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)

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