神に捧げられる少女の物語は数多く読んできましたが、自由恋愛で“嫁ぐ”という選択をした彼女はとても珍しいなと思いました。描写の端々から察するに、どうやら山の神は悪い存在ではないようです。ならばこれは、異形と少女が紡いだ、ひとつの愛の形なのかもしれません。……もっとも、この作品は“ホラー”に分類されているのですよね。まさかとは思いますが、少女が自由恋愛と信じているのは巧妙に施された幻想で、その先に待つのは逃れようのない運命、なんてことはないですよね?面白かったです。
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