主人公の能力は不死身。数々の漫画・映画で描写されてきたように、絵面こそ地味ですが、こと戦闘においてはかなり強力な能力です。死なないってのは、滅茶苦茶強いのです。
ただ、主人公の能力には大きな欠点があります。それは、本人がシリアスになると、不死身の力が弱くなること。殺し合いをしてるのに、こちらは真面目なやっちゃいけないのです。
そんな主人公の語り口はぶっ飛んでます。シリアスになってはいけないから。ただ、主人公は元から変な奴ではあります。
世界観で引っ張ったり、ストーリーで読者を驚かせたり…作品にはそれぞれ強みがあるとは思いますが、この作品の魅力は兎に角、主人公のシルバーでしょう。
愚かで繊細で不憫で傲慢で真面目でかっこいい…どんなキャラか分かりませんね。私にもよく分かりません。
とにかく、読みましょう!!
面白さは絶対に保証します!!
物語の主人公・シルバー・ヴィンセントは、神から授けられた最弱の星“ギグ・マーガ”を持つ青年。その力は「ふざけた精神状態でのみ発動する再生能力」という、あまりにも理不尽なものです。真剣に戦えば命を落とし、ふざけていなければ生き残れない——そんな宿命に抗うかのように、彼は自らを茶化し、道化者を演じ続けます。しかしその一方で、シルバーの容姿や彼が操る武器・銀糸の描写は息を呑むほど優美です。
総じて、シルバーをはじめとする「星の持ち主」たちには、深い喪失をともなう設定が施されています。たとえば、「愛する者を失ったときに力が覚醒する」といったものです。そのため、彼らの運命には常に痛みがつきまとい、読んでいて心が痛みます。彼らの未来に救いはあるのでしょうか。
物語はまだ連載の途中ですが、王女、幼馴染、孤高の剣士など、個性豊かなキャラクターたちが次々と登場し、やがてシルバーが巻き込まれてゆくであろう「マーガの戦い」に興味はつきません。
『ギグ・マーガの星に捧ぐ唄』は、凝ったキャラクター設定と練り込まれた世界観を存分に味わいたいファンタジーファンに、ぜひお薦めしたい作品です。
ども。この『カクヨム』さん。頭が『良すぎる』方も
多いですけど、『患ってる』方も多く見受けられます。
作者さんはそうじゃないのでしょうが、
いやー…読む方は赤面してしまいます。
設定、盛り盛り。そこまで盛らないで良いんじゃないかな?というほど。
でも、こういうジャンルにまで『昇華』されたのなら、
堂々としてていいですね。何事もはじめは批判から始まります。
フルネーム設定するだけで、もう。…何とは言わず。もう。
思い切ってネタとして扱って、コメディに持っていっても面白そうな設定です。
そこで要るのが傍観者。お笑いで言う回し役。
個性や灰汁が強いキャラクターの中に
ポンと常識人を置くと、場が締まります。
某獄中のお姫様と、聖剣の関係がまさにそれ。
タグにコメディとあるので、居ても良いですよね?
チラチラ見てみましたが…いる?いない?
コメディをやられるなら必要な要素なので、御考慮下さい。
辛辣で申し訳ございませんでした。でも、面白い匂いはします。
吹っ切れたら化ける気が。楽しみにしてます。
主人公シルバー・ヴィンセント16歳は、まず名前がかっこいい。見た目もスラリとして銀髪は腰まで届き、瞳は灰銀色。ロングコートを纏い、銀糸を操って戦うその姿はまさに『銀月より舞い降りし光柱』
ただし、かっこいいのは登場シーンまでで、(彼を紹介する地の文章もかっこいい)しゃべり出すと事態は急展開、大体シルバーが痛い目に遭うことになる。
彼が持つ宿命の星ギグ・マーガは、シルバーに不死と痛みをもたらせるのだ。
そんな彼には2人の女の子が共に行動している。
幼馴染と王女。この2人がシルバーを補佐しつつも手ひどいツッコミや、勘違いの惚れた視線を投げかけていて、とても華やかな異世界ファンタジーである。
オススメです👸👱♀️
月夜の尖塔、誰も届かぬ高みにて、
銀の髪が風を裂き、糸が空を舞う。
少年の名はシルバー・ヴィンセント。
誰にも理解されなくていい。
この美しさが、この高さが、自分のすべてだ。
けれど、彼に授けられた星は異端だった。
不死身の肉体と引き換えに、
あらゆる痛みと災厄を引き寄せる呪い。
叫びを浴び、怪我を背負い、
笑いながら地面に叩きつけられても、彼は言う。
「痛いだけなら、生きてる証拠だ」
心の奥にしまった喪失と、
幼馴染の言葉、
紅の王女との出会い、
そして、傷つきながらも人を守りたいというただ一つの願い。
強さではなく、格好よさ”で世界を変える。
理不尽に抗い、痛みを演出に変え、
誰よりも美しく、誰よりも泥まみれに笑う。
銀の少年が編み始めるのは、
決して折れない星の物語。