アラサーOL。異世界で村を立て直すことになりました～癒環のちから～

絶望の果て、不思議な声に導かれ、陽菜は目を閉じた──
気がつくと、そこは異世界の廃れかけた村だった。

瘴気に覆われた畑には実りもなく、井戸も家々もボロボロだった。
けれど陽菜には、誰にもない"力"があった。

──人の喪失に寄り添い、大地を癒す力。癒環《ゆわ》。

29歳のOL・陽菜は、
自分を異世界に導いた声とともに、失われた心と大地を再生していく。

癒しは瘴気を祓い、人を救い、やがて世界そのものを変える力になるかもしれない。

これは、絶望から始まる再生の物語。
陽菜が選ぶのは、剣ではなく──癒しの力。

命が育たぬ大地に、癒環《ゆわ》の光が巡り始める。