概要
魂の行き着く先は、生前の記録次第。死神はただ、見届けるだけ。
いじめに耐えきれず川に身を投げた17歳の少女、水無月雫は、死後の世界「灰色の狭間」で目を覚ます。彼女を迎えたのは、漆黒のローブと大鎌を纏った荘厳な姿とは裏腹に、中身は退屈そうで皮肉屋な死神だった。死神は事務的に雫の生前の記録を確認し、彼女が復讐ではなく「静かな場所」を望んでいることを知る。死神は、天国でも地獄でもない、彼女が望む静寂に近い場所へと送る手続きを行う。渡し舟で去っていく雫を見送った後、死神は帳面を確認し、雫をいじめた加害者たちの未来(病死や事故死)を予見。「因果応報も単なる帳尻合わせだ」と、人間の営みを冷ややかに呟くのだった。
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