秩序なき世の戦いとはこういうものかもしれない。

最初にリアリティを持って迫ってくるのは、「国際連合」の解散。この作品は少し前に書かれているものであるが、「世界の警察」役を降りたアメリカが「国際連合」の予算から大幅に引き上げたことから、いよいよ現実味が帯びてきている。

また、本作では吸血鬼との戦いとなっているが、これは、容易に他のモノに仮託出来る。例えば、宇宙からの侵略などに対して、果たして今、地球という惑星は、一致団結した抗戦行動が取れるのか!?

これを読むと甚だ疑問であると思わざるを得ない。もう少し、我々はグローバルな、いや、ユニバーサルな視点視座に立って考え行動すべき時にあると思う。

本作のような血で血を洗う抗争をしている場合ではない。人類の血を残すよう我々は行動すべきである。

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