命と絆を描く、優しくて少し切ない異星青春ストーリー
- ★★★ Excellent!!!
この物語は、命の重みと心のつながりを丁寧に描いた、あたたかくも切ない作品だと感じました。未知の地、第1地球で戦う4人の若者たちが、それぞれ葛藤や戸惑いを抱えながらも、少しずつ仲間と絆を深め、自分の力と向き合っていく姿がとても印象的です。特に、楯一くんと猫の“しろ”との出会いは、異星の戦いという非日常の中で、命の尊さと純粋な愛情を際立たせてくれました。
力を持つことの責任と、何かを守りたいという想い。それはGene-typeNという存在に限らず、きっと誰もが持つ感情なのでしょう。静くんの微笑み、流くんの真っ直ぐさ、謐くんの優しさも、すべてが物語に優しい温度を与えてくれていて、読むたびに心があたたかくなります。
読後、そっと深呼吸したくなるような、そんな優しさに包まれた物語でした。これからの4人の成長と、彼らの未来がとても楽しみです。