概要
「7億円で買ったのは、人生じゃなかった。“俺”だった。」
宝くじで7億円当たった。
俺が真っ先に使ったのは、家でも車でも株でもなかった。
“顔”だ。
10回告白してフラれた女に、もう一度会ってみたかった。
だけど、会ってしまったせいで、
俺の人生は「返却不可」になった。
これは、
誰かの顔で恋を取り戻そうとした俺が、
自分の名前で、
“はじめまして”を言えるようになるまでの話。
俺が真っ先に使ったのは、家でも車でも株でもなかった。
“顔”だ。
10回告白してフラれた女に、もう一度会ってみたかった。
だけど、会ってしまったせいで、
俺の人生は「返却不可」になった。
これは、
誰かの顔で恋を取り戻そうとした俺が、
自分の名前で、
“はじめまして”を言えるようになるまでの話。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!自分の顔、というアイデンティティを問う物語
「顔を買う」、しかもサブスク制という発想がまず突拍子もなくて驚きました。
そうかぁ、高度な成型技術が発達した将来には、そのような技術もあって、それなりのお金さえあれば利用することが現実的な範囲に入ってくるのかぁ、などと、SFな妄想を侍らせたり。
しかし、自分の顔を捨て、他人の顔を使うということは、自身のアイデンティティとなるものを大きく揺るがす行為なわけです。
果たして、借り物の顔目当てで自分と親しくなった相手というのは、元々の自分の顔であっても同じように接してくれただろうか、そもそも接点が持てただろうか、となると自分らしさとは何なのか……といったところまで考えだすと、自分というものがいかに…続きを読む