碧い瞳の天使

『碧い瞳の天使。』は、「呪いの絵」を巡る、優しく美しくも切ない物語です。

物語の主人公は、半獣として孤独に生きてきた少女シエル。
絵を描いて生計を立てていた彼女は、高潔な女剣士ユミや、金にがめつい商売人リックといった個性豊かな仲間たちと出会い、共に旅をすることになります。

見知らぬ3人が旅を続ける中で、お互いのことを知り、徐々に信頼を深めていく様子が丁寧に描かれており、読者の心を温かく包み込んでくれます。
孤独だったシエルが、仲間との絆を通して成長していく姿は感動的です。

「呪いの絵」の謎、そして旅の先に何が待ち受けているのか。

優しさ、そして少しの切なさが織りなす、珠玉のファンタジ…続きを読む

獣人と人間の血を引く半獣の少女シエル。
獣人からも人間からも忌避される半獣という出自にも関わらず彼女は明るく振る舞う。
それは絵という希望があるから。
幼き日に見た碧い瞳の少女の絵に魅せられた少女はその碧を再現すべく、ラピスラズリのある魔人の国ネクロヴァニアを目指す。
そして加わる女騎士ユミと商人リック。彼らはそれぞれの大切なものを抱え、一緒にネクロヴァニアへと赴くのでした。
旅の途中で紡がれる絆、そして旅の終わりに迫られる選択。
後に「永遠の碧」と呼ばれた稀代の画家とその仲間たちの旅を皆さんにもご覧いただきたいと思います。

いいなあ。笑

白ｷ画布　憧ﾚ咲ｶｽ　百合水仙🐣

作品の「絵を描く少女」というテーマと、アルストロメリアの花言葉「未来への憧れ」「持続する友情」がマッチすると思い詠いました。

白き画布（がふ）：少女が心の内を託す真っ白なキャンバス。未来への入り口でもあり、空白でもある。
憧れ咲かす：絵を通して世界を描こうとする意志と、見たい景色、なりたい自分への憧れ。
百合水仙（ゆりずいせん）：アルストロメリアの和名で、花のイメージと少女の繊細さ、凛とした力を表現しました。

以下、レビューです。

異世界を舞台にしたファンタジーでありながら、“絵を描く”という繊細な行為を通じて、心の交流や世界の捉え方を描く物語。

…続きを読む

美しい世界観、
辛いことがあっても、差別的なことを受けても主人公は諦めない。
筆者の筆力や、感動が止まらない。

その少女は獣人。職業は絵描き。青い塗料を求めて旅にでるところから物語は始まります。
途中で女騎士、商人がパーティに加わり、それぞれがそれぞれの目的のために、といった感じで話しが進んでいくようです。
世界観は定番となる中世ヨーロッパのような雰囲気でしょうか。
魔法のようなたぐいは無く、転生ものでも、ハーレムものでとないようです。
ストリートは謎めいております。（１話が謎のまま）
文書が洗練されており、読んでいて分からなくなることはありません。
楽しい雰囲気がする作品で、飽きない話しではないかと思います。
お勧めさせてもらいます。
一読してみて下さい。

旅の物語が好きで、好んで読むのですが、本作は文章を追うごとに情景が浮かんできて、まるでロードムービーを観ているかのような気持ちにさせてくれます。
主人公の設定も、自分がこれまでに読んだことのない設定だったので、興味深く読み進めさせていただきました！
今後の展開にも期待しています。

一枚の「呪いの絵」から始まる壮大なファンタジーです。​
幻想的な世界観と緻密なキャラクター描写が魅力であり、読む者の心を深く揺さぶります。​

人間族、獣人族、魔人族が共存する世界で、獣人の少女シエルがラピスラズリを求めて旅に出る姿が描かれます。​

旅の中で出会う名門騎士ユミや戦士ガイモンとの交流を通じて、種族を超えた絆や信頼が育まれていきます。​

対決シーンでは、剣技の描写と心理戦が見事に融合し、読者を手に汗握る展開へと引き込みます。​


ぜひ、シエルたちの冒険に心を委ねてみてください。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（213文字）