断酒が辛すぎて草 ~酒、君の事を愛してるよ。だけど今の俺は酒以上に大好きな女性がいるんだ。だから、さようなら。今までありがとう~
Unknown
【本編】
毎日ストロングゼロを飲んでた頃は幸せだった。お前だけを愛していた。今の俺は空っぽだ。お前を失ってから、俺の世界は色彩を失った。虚無だよ。今の俺は死んでないだけの存在だよ。今も逢いたいよ。君の優しさと温もりがずっと忘れられない。あなたが僕にくれた愛に今も縋りそうになるよ……。
だけど今の俺にはストロングゼロより大好きな女性がいる。ストロングゼロより愛してる人がいる。だから俺はあなたに今生の別れを告げた。
16才の頃から12年間も交際してきた最愛の恋人である「酒」に俺は完全に別れを告げた。「さようなら……もう会う事は一生無いよ……」と。
酒の事は正直言って今でも大好きだよ。はっきり言って、嫌いなところなんて一つも無いよ。今でも酒を大好きなままだよ。
だけど俺は、生まれて初めて「酒」以上に大切にしたい「人間の女性」に出逢えた。
だから俺は自分から最愛の酒に別れを告げた。今から約60日前のあの日、俺が酒に、
「本当にごめん。俺は酒の他に好きな女の人が出来たんだ。別れよう」
と伝えると酒は悲しそうに、あるいは、なにかを既に察していたかのように、
「うん……Unknownがそう言うなら、いいよ。私よりも好きな女の子がいるんだよね。なら、しょうがないよ……別れよう。今までありがとうね」
と言って、精一杯強がって笑っていたね。目には涙を溜めながら……。
酒の事を泣かせてごめんね。最低の男だよね。俺って。
でも俺、生まれて初めて酒よりも大切にしたいと思える女の人に出逢えたんだ。自分でもこんな心境になるなんて思ってなかった。本気で断酒に取り組むなんて思ってなかった。
俺はその女性のお陰で生まれて初めて心の底から生きたいと思えた。だから俺は首つり用のロープを燃えるゴミの日に捨てたよ。皮肉なもんだ。燃えるゴミは俺の方だと28年ずっと思っていたのに、燃えるゴミの日にロープを捨てて生きたいと思っているだなんて。
俺が酒との縁を完全に断ち切ったり、俺が抱えるメンタル面の病気が全て治ったところで、俺が大好きな女の子にリアルの世界で逢える確証なんて1ミリも無い。俺はあなたを、とても酷い言葉で傷付けて大泣きさせたからだ。
だからもうきっと貴女は俺の事なんて好きでも何でもない。むしろ忘れたい存在にまでなっているかもしれない。気持ち悪いとしか思っていないかもしれない。死んでくれと思ってるかもしれない。
だけど俺は毎日、君の事ばかり考えている。いつも考えているわけではないけど、自分の事と同じくらい考えている。空っぽの心で。
その人とスマホで連絡を取る手段は今もあるけれど、こっちからは送らないと決めている。もし仮に今俺が彼女にスマホで連絡を送っても、返事は返ってこないどころか嫌な気分にさせてしまうという本能的な確信がある。そのくらいは頭の足りない俺でも分かる。
なんとなく分かってる。きっと、俺がこれからどんなに断酒を頑張っても、貴女には会えない。いつか俺が心の病気を治しても、ちゃんと仕事をできるようになっても、貴女にはきっと会えない。頭の足りない俺でもなんとなく分かる。
この恋のような気持ちはおそらく叶う事は無い。
だが、俺が心の中であなたを想うくらいは自由だろう、ほかほかライスさん。
・今日も群馬の空の下であなたのことを考えた。
・精神科の待合室の中であなたのことを考えた。
・精神科の診察室の中であなたのことを考えた。
・暗い部屋の中で紙タバコ(ラッキーストライクのソフト)を吸いながらあなたのことを考えた。
・回る洗濯機の音を聴きながらあなたの事を考えた。
・最近炎上したバンドマン(山田亮一)の作った名曲を聴いてあなたの事を考えた。
・今この瞬間もあなたの事を考えた。
あなたと俺はリアルの世界では一回も逢った事は無いけど、ネットの世界では俺とあなたは10年以上? 11年以上? もう正確な期間が分からなくなるくらい、ずっとあなたは俺に逢い続けていた。俺が作者で貴女は読者。だから一方的にあなたが俺にいつも逢いに来てくれただけだ。
俺はあなたのことをあまり知らないくせに、楽しすぎて大好きになってしまった。今思えば軽率で愚かだった。
俺はあなたの事をあまり知らない。ほんの一部しか多分知らない。世界で1番好きなバンドが一致してる事くらいしか知らないのかもしれない。俺が勝手にあなたと自分を同一視していただけだ。
でも俺はあなたと関われたお陰で「人生捨てたもんじゃない。ちょー楽しい」と本気で想えて、燃えるゴミの日に、何年もずっと保管していた首つり用のロープを迷わず捨てた。何故なら、人生捨てたもんじゃないからだ。
俺は間違いなく、28年の人生で最も他人を大好きになった。その相手はあなただった。
本当はいつかリアルで会ってみたい。1回でいい。そしたらもう一生会わなくていい。だが仮にあなたに逢う事が一生できなくとも、もう俺はそれでいいと思う。
ほかほかライスさん、あなたを愛してくれる人は沢山いるからだ。しかも俺よりも何十倍も上手くあなたを愛してくれる人が沢山いだろう。これは俺の勝手な推測だが。でも、あなたから貰った言葉を何度も反芻して理解した。俺は多分あなたを恋愛対象として好きになるべきではないのだ。あなたのことが大好きだからこそ、俺はあなたを恋愛対象として見てはいけない。
俺はおそらく、時々他者から愛される。だけど馬鹿な俺はその場凌ぎの愛に縋っては何度も孤独になり、そのまま不器用に独りで死ぬ運命にあるだろう。
でもあなたはそうではない。いつか暖かな光や愛に包まれる日が来るだろう。少なくとも俺はあなたがそうなることを望んでいる。
あなたのお陰で生きる楽しさに目覚めて俺の生活の中から「自殺」という選択肢は完全に消えた。人生があんなに楽しいものだとは知らなかった。俺は糞のような怠惰な生活の中で、なんとかやっている。来週は予定をたっぷり詰め込んだ。在宅ライターの仕事のようなものを始めたくて、体験日を週に3日も入れた。そして自立支援を個人でやっているおっさんとも会う予定が来週もある。
俺は心は空っぽ仇が、マジで前向きに生きている。シラフで。
あなたは生きている。
あなたは俺の事を知っている。
俺は生きている。
俺はあなたの事を知らない。
syrup16gというバンドが俺もあなたも超大好きな事は知ってる。また同じツアーの会場で同じ空間に居よう。一緒に感動しよう。俺はこないだ2次先行に応募した。今年も俺はシロップのライブには絶対行く。
「生きてたらいいことがあるね」と貴女が言っていたが、全く同じ感情を俺も持っている。
「●●は私の命の恩人」だと貴女が言ってくれたが、実は「俺にとっての命の恩人は貴女」だ。なんせ、俺に首つり用のロープをあっさり捨てさせた唯一の人間なのだから。
幸せな思い出をありがとう。作者と読者という元通りの関係になろう、ほかライ。でも、これからも死ぬまでずっとよろしく。俺はあなたに呪いをかける。俺は、ほかライの心の片隅に居座る。ドス黒い影を身に纏いながら。
たぶん俺は人間性がクズすぎて、死んでも天国には行けない。でも貴女は内面や人間性がとても素敵だ。そしてとても強い人だ。とても優しい人だ。そして何より俺が大好きな人だ。だから死んだら天国に行ってほしい。
俺はゴミだ。でもほかライはゴミじゃない。きっと死後、地獄と天国で行き先は別れてしまう。
だが、ほかライ、俺は絶対にあなたの事だけは忘れない。俺が死んで地獄に堕ちても一方的に心の中であなたのことを考え続ける。あなたが今まで一方的に俺の事をずっと見てくれていたように。
俺が「酒」よりも大好きな女性は、現状「あなた」しかいない。
だから俺は60日近くも断酒しているし躁病の治療もしている。鋼の意志で、俺は生まれ変わろうとしている。
例え死ぬまで君に逢えないとしても、それでも俺は「生きたい」と思うから、酒とは縁を切った。人生捨てたもんじゃないから、俺は人生を捨てない。
酒よりも大好きだ。君のことが。
一生君に会えなくても構わない。俺は君が生きてるだけで嬉しい。酒を失って心は常に空っぽだけど、別にそれで良い。それが断酒の宿命なのだから。
酒に別れを告げてからというもの、常に俺の心は空っぽで、冷たい風が吹いている。それでも酒にはもう別れを告げた。さようなら、酒。ありがとう、酒。
俺は前を向いて歩くよ。仮に独りぼっちの夜を何千回と迎えようとも。
~終わり~
断酒が辛すぎて草 ~酒、君の事を愛してるよ。だけど今の俺は酒以上に大好きな女性がいるんだ。だから、さようなら。今までありがとう~ Unknown @ots16g
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