第20話 はちゃめちゃな俺らだから

 よしと竜也たつやは、エリナからもらった情報に基づき、最上階にある皇室へ向かっていた。だが、その道は3組の中で、最も被害か大きく、かつ、入り組んでいた。

「、、、なぁ、たっさん、、、」

「ん?」

「オレ、気づいたことがあるんだ、、、」

「あぁ、俺もだ」

「、、、オレら、、、迷子じゃないか?」

「そうだな、、、」

「『そうだな、、、』じゃない!どうするんだよ!」

初めての場所というのもあり、2人は迷ってしまった。今分かっているのは、皇室が今いる階よりも上にあることだけで、どうしたら次の階段に行けるかは分からなかった。

「何で階段の場所が毎回バラバラなんだよ!俺らが何したって言うんだ!」

「どうしようか、適当に道作ったから、どうやったら戻れるかわかんないし、、、」

2人で考えても、何も出ない。普段、こういう時の判断は、まきやけんが行っていたからだ。ふと、よしは、あることに気づいた。

「オレの ?《トリック》 なら、なんとかなるかも。」

「あぁ!あ?」

竜也は、手をポンッとたたきながら、首をかしげだ。

「あ!わかった!なるほどな!運動能力が上がるやつとかが出れば、上に行けるってことか!」

よしはため息をついた。

「運動能力は、お前のスキルでなんとかなるだろ?オレの魔法は、何が起きるかわかんないから、一か八かだけど、浮遊とかが出れば神だな。」

「あぁあ!」

竜也は、再度手をポンッとたたいた。

「いくぞ、、、 ?《トリック》」

“よしの跳躍力が上がりました。”

「なんだよ、はずれかよー」

竜也がため息をつく。

「いや、行けるぞ、上。竜也、オレの全身の筋肉に物体強化ビルドアップかけて」

「はぁ?そんなことやって、どうするんだよ。」

「いいから! ?《トリック》の継続時間はそんなに長くないの知ってるだろ?」

竜也は渋々、よしに物体強化ビルドアップをかけた。

「ちょっと待ってろよ?、、、よっしょ」

よしはジャンプすると、跳躍力上昇のおかけで、天井に届くことができた。そして、何度か跳ねながら、天井を殴り、穴を開けた。

「しゃぁ!あとは、、、」

よしは竜也の方を見た。

「なんだよ!」

「行くぞ!」

「ちょっ!待て!うおーーーい!」

よしは竜也を脇に抱え、飛んだ。


「着地成功!うぉっと、、、」

スキルの効果がきれ、竜也は、床へよしに落とされた。

「イッテーー!何してくれてんだよ!」

「文句言うなよ、運んでやったんだから。とりあえずここでとまってないで、先に、、、」

よしが目線を竜也から進行方向に変えたとき、話すのをやめた。

「どうしたっ」

よしが口元に指を当てる。

「静かにしろ、なんかいる。」

「どこ?」

「ここから2つ目の角にいる。リニジオで会ったゴスラさんたちの、最初の時と同じ気配がする。」

2人は顔を合わせて、その場所へ向かった。

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僕らは異世界でも騒がしい 櫻井 志 @gomaazarasi

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