視野狭窄の専門家しばき隊

加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】

パースペクティブを大切に

 専門家というのは、その文字面の通り、ある分野に尖った知識や能力を備えている(らしい)。


 なるほど、それはすごい。


 災害やら事件やら、何かしら一定以上の規模の問題が起きた時、(もちろん相応?の対価を支払って)我々無知無知の民(そうでない読者さま方へ陳謝)に知恵を貸してくれて……


 いるだろうか?


 いや、もちろんそうしてくれている専門家だっているはずではある。


 だがしかし、昼のワイドショー的な場所に出てくる専門家さんたちって……


 行き場のないレスバトルしてるだけ説。


 しかも、キャッチボールタイプでなく、ドッジボールタイプの。


 例えばこんな話。


 原発に関わる諸問題について、複数の専門家さんたちが集まって、議論したとする。


 ある専門家さんは、生物学的視点から。隣には化学者。その隣には放射線物理学者。そのまた隣には医者。環境学者もいる。IAEA(国際原子力機関)のお偉いさんだっているし、なぜかCERN(欧州原子核研究機構)から来た素粒子物理学者の姿も。とにかく素人に比べればカシコな人々であるのには間違いなさそう。


 では、各人その高度な知をもってして、Ready...


 φファイ


 え、「Fight」!?!?


 いや、勝手に戦うな!


 『エイリアンVSアバター』ちゃうんやから!


 論破目的討論レスバトルすな!


 お互いの専門分野を、お互いの足りない部分を補い合うのに使え! より良い議論にするために使え!


 より多くの人間の健康を守るため、いやもっと言えば命を救うために、(人間力などはさておき)その知能指数的には高いであろう頭を世のため人のために使え! 相応の対価は当然もらっていいから! 人を言い負かして論破して気持ちよくなるなんて目的で番組に出るな!



 ※取り乱しました。



 富める者から富を集めてそうでない者に再分配する仕組みがあるように、知恵のある者も同じく、可能な限り無知者に知恵を拡散するべきである、努力義務である(本当は純然たる義務と言い切りたい)と、私は考える。


 自身を識者であると思い込んでいる間抜けたちはしばしば、「あんたそんな簡単なことも知らんのか!」だとか、「〇〇学的にはあんたは間違ってる、やから絶対認めへん!」というニュアンスで、止揚しようするべき対話の場を、粗探し合戦、不毛なレスバに歪曲したがる。


 それ、ダメ、ゼッタイ。


 肩書きレッテルだけでない真の専門家であるのなら、その者には、フィールド魔法〈俺んちの庭〉を展開してそこに他分野の専門家をおびき寄せて論破するような暇はない。


 せっかく知恵が集結して何かについて語るのなら、さまざまに異なる分野の知見から、いいとこ取りをしてまとめ上げる——アウフヘーベンする——方がいいだろう。そうだろう!


 となると、真なる知恵の探究者に必要なのは……


 Leonardo da Vinciスペシャルゼネラリストであろうとすること、だろう。


 が、寿命と肉体という時間的空間的制約下では全知は難しいと思われるので、せめて「なんでも深く知っている」者になろうと努力する覚悟は必須のはず。


 そして、少し話はめっちゃ逸れるが……




 ((((空気、変わります))))




 国会も似たようなもんだ!


 立法機関たる会においては、法律(より上位、最高法規の憲法含め)、政治、経済、金融、科学、社会学、数学あとシンプルに国語など、あらゆる方面に長けていなければ、という大規模かつ多様な共同体での決まり事を作れるはずもない。


 もちろん政党や議員が掲げるのはワンイシューでもいいが、いずれにせよワンイシューに至るまでには2ワン以上に知る・できる必要があったはずであるし、あらゆる方面に長けるという前提条件は、あった方が政党や議員自体の質及びそれらが掲げるものの質が担保されている証拠にもなる。


 とにかく私が言いたいのは……


 国会議員よ、立法機関に身を置くのなら、ちょっとは法律や憲法を知れ。


 あなたたちの仕事は、立法である。


 選挙対策パフォーマンスや、企業様に挨拶回りポチ的行為集金奔走ゼレンスキること布石マイルストーンかも知れないが、最終目的地ファイナルディスティネーションではない(あの映画はおもろい)。


 事実上の官僚立法である内閣立法ばっかり通っているのは、意味不明なのだ。立法機関とはなんだ? 官僚は選挙で選ばれていないぞ? 試験に通ってのしあがっただけだ(それはそれで超人的ではある)。


 官僚は専門家であり、国会議員は役者スターである(全員がそうではないと信じたい)。


 そして国会議員ばかりが就く(民間からくることもある)〇〇大臣と、官僚のトップオブトップ〇〇事務次官(「〇〇」には、財務省とかの省の名前が入る)、一見同じような「〇〇の頭」的な肩書きに見えるが、専門家的性質を真に備えているのは、事務次官の方、つまりは選挙ではなく試験で通った国家公務員の方である。


 法律を作るなら、いくらなんでも、専門的知識は一切必要ナシとはいかない。


 おかしな話である。


 つまり、国会というのは、無知無知の極みあるいは多少知識があったとしても視野狭窄きょうさくに陥っている多くの政治家朗読ロボットが、ハロルド・ピンターもびっくりの壮大な不条理劇、支離滅裂ドッジボール的お遊戯会を繰り広げてばかりいる地獄のような場所である。


 一応劇をやってるなら、110兆歩くらい譲れば「令和の間、土下座生活」くらいで許してやらなくもないが、もっと酷いのは……


 置き物議員である。


 〇〇大臣とか××政務官とか、国会議員になれたからでけぇポストをもらえたというだけの輩——いかにもその〇〇や××について専門的知識がありそうな「肩書き」しか持っていない輩が、その道を志した者であれば学生でも知っていそうな入門的要素についてまるで無知であることは、枚挙にいとまがない。


 なんなら、恐ろしいことに、任期中議員立法ゼロ、立法しようとした形跡ゼロの議員も当然のようにいる。(議員立法ランキングとか見てみると面白いですよ→https://kokkai.sugawarataku.net/gikai/grrr00.html)


 まぁとはいえ、立法すりゃなんでもいいわけでもありません。


 例えばプラスチックストロー廃止して、紙ストロー(飲み物まずくなるし口の中ウェッってなる←米津のLem〇nではない)にして、包装は紙からプラスチックにして、意⭐︎味⭐︎不⭐︎明になるのはよくないです。


 今の衆参二院の政党政治よりも日本に適した政治体系はないんでしょうか。事実上の一党独裁、国民には当然のように、総理大臣も大臣も事務次官も、選ぶ権利がありませんから。



 【注意】

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