概要
人を救うに要するものは、金と火薬。と、伯爵令嬢は語った
悪徳伯爵令嬢曰く。
『私は買う気のある者には誰にだって武器を売った。東エンドにいる時、私はエンド人だったし、新大陸にいる時は開拓者であると同時に先住民でもあった。無論、瑛国にいた時には文字通りの意味の瑛国人でしたよ。まあ、余りにも瑛国的、もとい三枚舌であった所為で、国外追放の憂き目にあった訳ですが』
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1765年。大瑛帝国の植民地たる新大陸。未だ開拓の余地に溢れ、法の支配も王の威光も行き届かず、羨望と暴力がせめぎ合う地に、宗主国から降り立つ淑女がいた。
その名はジェーン・ドレイク。大瑛帝国の由緒あるドレイク伯爵家の令嬢。元来であれば、本国の屋敷で紅茶でも啜っているべき彼女が、かのような未開の地に降り立ったのは、自らが積み上げてきた悪徳とそのツケが故であった。
『私は買う気のある者には誰にだって武器を売った。東エンドにいる時、私はエンド人だったし、新大陸にいる時は開拓者であると同時に先住民でもあった。無論、瑛国にいた時には文字通りの意味の瑛国人でしたよ。まあ、余りにも瑛国的、もとい三枚舌であった所為で、国外追放の憂き目にあった訳ですが』
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1765年。大瑛帝国の植民地たる新大陸。未だ開拓の余地に溢れ、法の支配も王の威光も行き届かず、羨望と暴力がせめぎ合う地に、宗主国から降り立つ淑女がいた。
その名はジェーン・ドレイク。大瑛帝国の由緒あるドレイク伯爵家の令嬢。元来であれば、本国の屋敷で紅茶でも啜っているべき彼女が、かのような未開の地に降り立ったのは、自らが積み上げてきた悪徳とそのツケが故であった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!此処は荒野のウェスタン、最悪の悪役令嬢の独壇場、本格派歴史浪漫活劇!!
悪役令嬢ものって結構、色々な時代設定や世界観ありますよね。王道なら剣と魔法の中世ファンタジー、或いは漢代ぐらいの中華ファンタジー。
しかし、今作に至っては血と硝煙香る18世紀後半のアメリカ中西部!しかも独立の足音聞こえる植民地時代末期!
かなりマイナーで攻めた設定です。しかも、やけに時代考証がしっかりしています。(IF世界線の様で結構、正史とズレもあるけど...)
そんな物騒な新大陸に訪れるのが、国を追われた悪役令嬢こと主人公ジェーン・ドレイク。
同情を誘う余地など殆どなく、金貸しやら密輸に手を染めるあたり、悪役令嬢というよりはかなり真っ当な悪女であると言えるでしょう。
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