悪役令嬢ものって結構、色々な時代設定や世界観ありますよね。王道なら剣と魔法の中世ファンタジー、或いは漢代ぐらいの中華ファンタジー。
しかし、今作に至っては血と硝煙香る18世紀後半のアメリカ中西部!しかも独立の足音聞こえる植民地時代末期!
かなりマイナーで攻めた設定です。しかも、やけに時代考証がしっかりしています。(IF世界線の様で結構、正史とズレもあるけど...)
そんな物騒な新大陸に訪れるのが、国を追われた悪役令嬢こと主人公ジェーン・ドレイク。
同情を誘う余地など殆どなく、金貸しやら密輸に手を染めるあたり、悪役令嬢というよりはかなり真っ当な悪女であると言えるでしょう。
物語では淡々と主人公がビジネスを成功させていく様が描かれ、周辺人物のやけに人情味に溢れる行動や歴史ネタ、美味しそうな料理が、知識欲やワクワクを誘ってくれるのですが、正直、ジャンル詐欺的な側面も否めません。
悪役令嬢モノちゃう、これ技術無双モノや。