人間と暮らす動物のほとんどは、人間より先に老いていきます。どうしても私達は残された側になってしまう。だから、色々と考えてしまうし、後悔してしまうのです。私と一緒に暮らすことが彼らにとって最良だったのか、と。でも、幸せだったに決まっています。だって私は幸せだったのだから。きっと同じ気持ちを分かち合えているはず。そこに言葉は必要ありません。さよなら、ではなく、またね、としか言えないけれど、彼らは分かってくれているでしょう。
人よりも先にいってしまう君達とともに、人生を過ごせるのはなんて幸せで尊いことだろう。“その時”がくると分かっていても、ちゃんと受け止められるかな。こんな風に愛をめいいっぱい伝えられるかな。自分の大事な存在を抱き締めながら読みました。泣きました。
何を書いてもネタバレになってしまう。うん、ハンカチを用意して間違っても電車の中や仕事前に読んではならんのです。一人でじっくりと読める場所でお読みください。
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