第21話 驚愕の力

「名前: 武村龍征(仮名:ゴッドハンド田中)

種族:神

職業: 狂戦士

レベル:3000

称号:破滅の継承者序列7位、暴食を司る神、猿の理解者

スキル: 無限の食欲、猿語、ゴッドハンド、ベルゼブブ召喚、蠅の王

ステータス:

 力: 4238(+50000)

 俊敏性: 5677(+30000)

 魔力: 1294(+5000)

 防御: 3952(+35000)

 運: 634(+10000)

 体力: 462(+45000)

 知力: 0(+200)

スキル

「無限の食欲」

武村龍征は無限に食べ物を欲し、摂取した食べ物から得られるエネルギーでパワーアップします。食欲が満たされるたびに、力が増大し、戦闘中でもその効果を発揮します。

竹迫大和は、手のひらに集まった光を見つめながら、その情報を冷静に分析していた。田中、いや武村龍征という名の男がどれほど異常な力を持っているかが、数字を通じて明確に浮き彫りになった。特にそのスキル「無限の食欲」――その名からして尋常ではない力を秘めていることが感じ取れる。

「…とんでもない相手だな。」竹迫はつぶやき、視線を田中に向けた。

「なるほど。」田中は竹迫の行動を鋭く見守りながら、冷たく言い放った。「お前もまた、普通の人間ではないようだな。」

竹迫は軽く微笑み、身体を少し前に出した。彼の背後には、まるで全てを包み込むかのような圧力を感じさせる力が渦巻いていた。

「俺はただの人間じゃない。それを証明してやろう。」竹迫は静かに宣言し、周囲の空気が一瞬にして重くなるのを感じた。

その瞬間、竹迫の手のひらから放たれた輝く光が急激に拡大し、目の前の空間を圧倒するような力を放った。田中は一瞬、驚きの表情を浮かべたが、すぐに反応し、構えた剣を握り直した。

「来るなら来い。」田中の声は冷たく響くが、その目にはどこか不安そうな色も見え隠れしていた。

竹迫はその光をさらに強化させ、瞬時に自分の周囲にバリアのような力場を展開した。これまでの戦いでは感じなかった新たな次元の力が、竹迫の体から放たれていた。田中はその力の源を探るように鋭く視線を向けたが、竹迫はその様子を見て静かに笑った。

「さあ、始めようか。」

田中が再び剣を振り上げ、その刃が竹迫に向けられた。真生はその戦いの行方を見守るしかなかった。力を尽くして戦ったものの、今はもう立ち上がれない。痛みと疲労が全身を支配していたが、竹迫の登場に少しだけ安堵を覚えた。

竹迫は、田中の一撃を難なくかわし、そのまま素早い動きで田中の背後に回り込んだ。剣を振るう田中の動きは無駄がなく、正確で冷徹だが、竹迫の動きはそれをすべて見越していた。まるで時間が止まったかのように、竹迫の動きは田中の攻撃を無駄にし、その間に竹迫の力が圧倒的に優位であることを証明していった。

竹迫の攻撃が一瞬で田中の体を貫いた。だが、予想外のことが起こる。田中の体が光り、まるで傷が瞬時に回復するかのような様子を見せたのだ。

「なるほど。そういう能力か。」竹迫は冷静に観察し、再びその手を前に出した。「ならば、こちらも。」

竹迫の手から放たれた光が、再び田中の体に向けられる。それは圧倒的な速度と力で田中を捕らえ、次々とその力を封じ込めていく。竹迫の力が空間に溶け込み、ついには田中の動きを完全に封じた。

田中は必死に抵抗しようとするが、竹迫の力に圧倒され、動くことができない。

「お前の力は認める。」竹迫は静かに言った。「だが、お前は魔法への耐性がなさすぎた。」

竹迫は最後に、田中の体に集まった力を解放し、空間の圧力を一気に解き放った。田中はその衝撃で吹き飛び、壁に叩きつけられた。

竹迫はゆっくりと歩み寄り、真生の方を見た。「もう大丈夫だ。」

真生は息を整えながら、立ち上がることができた。痛みがまだ残っているものの、竹迫の援助で危機を乗り越えたことを実感していた。

「ありがとう、竹迫。」真生は感謝の言葉を口にした。

竹迫は軽く頷き、静かな声で言った。「戦いはこれで終わったわけじゃない。だが、今は少し休むべきだろう。」

その言葉通り、真生は竹迫と共にその場を離れ、次なる挑戦者に備えるために心身を整えることを決意した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎日 07:00 予定は変更される可能性があります

俺だけ、無限に強くなれる件について〜最弱からの成り上がり ポルノハブ @takenokogohann

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ