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概要
それは、プールサイドで起こる運命にも追いつけない恋だった。
8月1日、19:40 僕は校庭のグラウンドを走っている。走っているといってもスポーツでの走るとは違い。動きもめちゃくちゃで、ただ地面をがむしゃらに脚を蹴り上げて進んでいるだけだ。これならすぐバテるだろうけど、今は気にしない。むしろそれが目的だ。
とりあえず記録をつけることにした。極めて個人的な記録で誰にも見せることもないものだ。記録する媒体は、僕の網膜に取り付けた最新のネットワークデバイスが、手短かでいいと思うが、現在、僕は全部の権限をアクセス権限をセラピー用のAIと母さんに委ねているから意味がない。それなら古典的で、こういう時によく使われていた紙がいいのかもしれないけど、古すぎて悪目立ちするし、高校の寮のプライバシーを考えると、誰かに見られる可能性が高い。
だから、紙よりももっと古典的
とりあえず記録をつけることにした。極めて個人的な記録で誰にも見せることもないものだ。記録する媒体は、僕の網膜に取り付けた最新のネットワークデバイスが、手短かでいいと思うが、現在、僕は全部の権限をアクセス権限をセラピー用のAIと母さんに委ねているから意味がない。それなら古典的で、こういう時によく使われていた紙がいいのかもしれないけど、古すぎて悪目立ちするし、高校の寮のプライバシーを考えると、誰かに見られる可能性が高い。
だから、紙よりももっと古典的
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