概要
『○○戦記』ってかっこいいよね。だけど、ぜんぜん戦記じゃない日常記
主人公、3歳の夏である。
その年の夏は冬だった。夏至に粉雪が舞っていた。
歴史記録では、ここ600年は温暖で穏やかな気候だった。多少の太陽活動の変動(=強弱)はあっても誤差の範囲内だった。
豊作が続いた。国は栄えた。
約400年周期で出現を繰り返す『神域(ダンジョン)』の恩恵もあり医薬品も増えた。新しい作物品種だけでなく農薬や農具も普及した。穀物の収穫量が飛躍的に上昇した。
この500年で惑星人口は5倍を超えた。2億人が10数億人となったのである。
こうして何百年と続いた黄金時代、そんな人類にとって幸せな時間は終わりを告げた。
この頃この恒星系は相手銀河のガス星雲(星間物質が周辺より高い密度で集まった場所)に突入した。希薄とはいえ星間ガスは光をさえぎる。
実は数億年前から、こ
その年の夏は冬だった。夏至に粉雪が舞っていた。
歴史記録では、ここ600年は温暖で穏やかな気候だった。多少の太陽活動の変動(=強弱)はあっても誤差の範囲内だった。
豊作が続いた。国は栄えた。
約400年周期で出現を繰り返す『神域(ダンジョン)』の恩恵もあり医薬品も増えた。新しい作物品種だけでなく農薬や農具も普及した。穀物の収穫量が飛躍的に上昇した。
この500年で惑星人口は5倍を超えた。2億人が10数億人となったのである。
こうして何百年と続いた黄金時代、そんな人類にとって幸せな時間は終わりを告げた。
この頃この恒星系は相手銀河のガス星雲(星間物質が周辺より高い密度で集まった場所)に突入した。希薄とはいえ星間ガスは光をさえぎる。
実は数億年前から、こ
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