概要
やがて、大陸の極東に位置する中華世界では『漢』が滅び、そしてかの有名な『三国時代』へと突入していく。
だが、ほぼ同時期に大陸の西側に位置する『ローマ』にも『三国時代』があった、という事実を知る者はほとんどいない。
さて、これから語られるのは西の覇権国『ローマ』で実際にあった出来事。
下層民から成りあがったローマ皇帝と、自らが築き上げた帝国を存続させようとする二人の女帝の、短くも苛烈な覇権争いの物語である。
注意:本作品は歴史を基にしたフィクションであり、また極僅かな資料を基にした物語のため、創作の占める比率が多くなっていることをご了承ください。
以下、登場人物の紹介になります。
アウレリアヌス(
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- ★★★ Excellent!!!西洋の三国志、英雄たちの誇りと戦い
ローマ帝国が分裂し、覇権を争う壮大な戦記が幕を開けます。史実に基づきながらも、戦術や駆け引きに緻密な描写が加えられた本作は、単なる歴史小説にとどまらず、英雄たちの生きた姿を浮き彫りにしています。
主人公のアウレリアヌスは、冷徹な判断と卓越した軍略を持つ皇帝。彼の前に立ちはだかるのは、東のゼノビア、西のウィクトリアという二人の女帝です。ゼノビアの騎兵戦術、ウィクトリアの巧妙な政治力、それぞれの戦い方が対照的に描かれ、アウレリアヌスとの衝突がより一層際立ちます。
戦場の描写は圧巻で、伏兵を用いた戦術やカタフラクト隊との攻防など、細かな軍略まで緻密に再現されています。戦闘だけでなく、ロー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!西の“三国志”も熱い!!
■あらすじ
時は紀元3世紀。
ユーラシア大陸の東に存在した漢帝国。対して西にはローマが存在していた。
やがて国力が衰えた漢は滅び、時代は魏・蜀・呉の三国が鼎立し、数多の武将達が活躍する三国時代へ。その様相は、正史たる『三国志』のみならず、『三国演義』としても語られる。
一方、時をほぼ同じくして、大陸の西側に位置するローマにも『三国時代』が存在した。
これは、かつてのローマの栄光を取り戻そうと戦場を駆け抜けたある皇帝と、
二人の女帝たちが織りなす、もう一つの“三国志”である。
■おすすめポイント
(1)目の付け所の面白さ
歴史とは、出来事をいかに語るか。
あるいはどのような価値や意味づけを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!西洋『三国志』とは?
まずタイトルの西洋『三国志』に??? となって、ああ――わたしは日本史選考、あるいは、歴史が苦手、そんな方にも是非きっかけとしてお勧めする名作です。
主人公の彼は何者だったのか? 何者であるべきだったのか?
西洋『三国志』このお話は重厚であり緻密でありながら、ぐいぐいと読み進める勢いのある作品です。
かなたの世界や人物、そして那由多の歴史にスポットをあてながら進んでゆく、お話は骨太で、きっとあなたを、この西洋『三国志』の世界へと、すっぽり落としてくれることでしょう。
繰り返される人類の歴史にも思いを馳せてしまう、短くも壮大なストーリーです。是非!