不可解な事件

不可解な事件

はい、どうもー!ボウスターズです!

よろしくお願いします!

ありがとうございますー!

あ、名前知ってくれてはる人がおる、嬉しいなあ、どうもー、ありがとうございますー、いうてやらしてもらってますけどね、ところで最近多ない、坊君。


なんや唐突やな、何や多いて…。


多いなあて、思わへん??最近多いなあ…て。


最近多いなあ…思う事??

まあ、仕事めっちゃ頑張ってる割に収入少ないなあ…

それはね、まだ我々の頑張りが至ってないから、

頑張っていかんとあかんなあ、と思てますけどね。


それは俺もそう思うんやけどね、坊君、今言ってんのはそれとちゃう!


ほんなら分からへんわ、なんなん??


不可解な事件やがな!


普段普通に生活してて不可解な事件多いなあ、

って思いながら生きてへんわ。

見てみーな、我々こうやって舞台にたって、

お客さんの前でお笑いできる平和なとこで

生きてんねんで。

ありがたいことやでー。


お前は、ほっんまに阿呆やな!


おい、唐突に馬鹿にすな!


お前な、もっと注意深く世の中見て生きなあかんで!

ドラマとか見てみ、基本緊張感持って生活してるやろ。


それはお話や!お話!フィクション!

ぎゅっと圧縮して見せてるからそう見えんねん。

長尺で作ったら、もうちょっと朗らかなシーンでてくるやろ。


お前は平和ボケし過ぎやねんな。

俺は日々ひしひしと感じてるよ。


なんか変なもん見過ぎちゃうかあ。


いーや!

俺は知ってんねんぞ!

君が俺の命を取る隙を探してんの!


なんで相方の命取るねん!

そんなわけないやろ!

お前の命取ってもなんのメリットもあらへんがな。


坊君…、なんかそれは効くわあ…


もうええわ、ほんで??


いやね、不可解な事件てあるやん??

真相が分からへんやつ。


ほんほん、あるねえ、未だに未解決事件やったり、そう言われてるけど、世間ではあれば〇〇や、て噂されたりしてるやつ。


せやろ!


あれをやってみたいねん、誰も知らない真相のシーンを。


真相ではないやろ。


まあ、そうやねんけど、あれやってみたいねん、せやからお前やってや。


なにすればええねん??


俺は○られる人、お前は○る人。

俺は正義感のある記者な。

単身敵地に侵入してとある情報を捜索してんねんな。

その情報いうのはな、社会で騒がれている事件の決定的証拠となるとんでもない秘密や。

その情報を発見して持ち出し、公にしようと脱出するところや。


ほう、それは、こちとしてはなんとしても阻止せんとあかんね。


せやで、お前はその人やってな。


分かった。






私はとんでもない情報を発見してしまった…!

これを公にしなくては…!


がらがら…


!?


あなたは知らないでいいことを知ってしまった。

まあ、知ったところで意味はありませんがね。

何故ならば、あなたはここで消えるのですから。



なんだと!?

貴様何者だ!?

何を企んでいるのだ!?


それも…

これから消えるあなたにとって意味のない事だ。

さような…


ふ…


何が可笑しいのです…?


甘いな。


そんなこともあろうと用意していたさ。

必ず邪魔立てされるだろうと。


かちゃ…


ほう…

くっくっくっく…


貴様、何が可笑しい??


なかなかやりますね。

秘密までたどり着いただけはある。

だがしかし!

甘い!


かちゃ…


何っ!?


私たちを侮ってもらっては困る。

私たちはプロなのですよ。

仕事を遂行するにあたり

あらゆることを想定しておかなければなりません。

想定済みのことです。


はっはっはっは!


何が可笑しいのです!

もしや…


貴様らも甘い!


かちゃ…


!?


これに命をかけてここまで来たんだ!

しかし!

そうやすやすと消されては死んでも死にきれんわ!


ふっふっふっふ…

さすがです。ここまで用意をしていたはお見逸れしました。

あなたを見くびっていました。

しかし、まだ甘い。


かちゃ…


なにっ!?一体何人用意しているのだ…!?

ぐぬぬ…ここまでとは…


最後に残しておきたい言葉を聞いておきましょうか。

命乞いは聞き入れられませんよ、あなたは知ってはいけないことを

知ってしまったのですからね。


そうだな…

貴様はまだ甘いと!


かちゃ…


なにっ!?

私をここまで追い詰めたのはあなたが初めてですよ。

認めましょう、あなたの能力を。


私を邪魔立てするならここで消えてもらおう。

そうでなければ、ここから静かに立ち去るがよい。


くっくっくっく…


かちゃ…


なんだとっ!?

まだおるんかい!!


あなた、私は申し上げました。

私たちはプロだと!


まさか、ここまでとは…、


お見事でした。さすがのあなたも…


かちゃ…


なにっ!?


はあはあ…っ!

ここまで出すことになるとはさすがに想定していなかった。

自分の心配性な性格がここへきて役立つとは…


ふふふ

あなたとは気が合いそうです。


ふっ戯言を。命乞いのつもりか??


かちゃ…


!?


私も心配性でしてね。私ももう少し早く方が付くと思っていました。


…ぐぬぬぬ

これは提案だが…


!?

まだいるのですね、よくもまあそれだけの人数を携えて、

ここに侵入できたものです。

さて、提案とはどのような提案で??


貴様もまだ出せるようだな…!

きりがない…!

我々は手を結ぶと言うのはどうだろうか??


まだ終わりそうにありませんしね。

この部屋も窮屈になってきました。


貴様が言うように、暑苦しくなってきた…。


確かに…。

少々癪ではありますが、あなたの提案を飲むことにしましょう。


ばっ!

がちっ!


共に良い世の中を

築いて生きましょう!


って、どーいうオチ??


どうもありがとうございましたー!

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