あれ…いつもと変わんない蓮兄だ……。



「大丈夫っ!なんか蓮兄ってヒーローみたいだった!…タイミング的に!」


「タイミングだけかよっ」



そう言って笑う蓮兄。



本当にヒーローかと思っちゃったよ。


お姫様を助ける、王子様…。


なんて自分をお姫様だなんて言ってるのおこがましすぎるんだけどね!?



「でも何でここにいるって分かったの?体育館裏だし…」


「あー。あいつらが郁が大変な事になってる!って俺の教室で騒ぐもんだから来てみたらおまえ絡まれてるし…」



そう言って後ろを指さす蓮兄。


その先を見ると、ひょこっと梨花と大樹がこちらにピースを向けてあらわれた。



「梨花っ大樹っ!」


「にひひ、ヒーロー連れてきちゃった〜!」



2人にはほんっっとに頭上がんないよ……。



「梨花…大樹…っありがとう!」


「いいってことよ!」


「かっこよかったな〜蓮さんの助け出すシーン!」



そしてそのまま4人で教室まで戻っている最中。


梨花と大樹は楽しそうに喋りながら前を歩いている。


その後ろで私と蓮兄は肩を並べて歩く。



「蓮兄もわざわざ来てくれてありがと…!めっちゃ嬉しかったあ」



すると蓮兄はなぜか立ち止まって…



「蓮兄…?どしたの…?」


「…俺が守るから。」


「へ?」


「何があってもおまえの事、俺が絶対守るから。」



そう言って蓮兄はまた優しく微笑んで私の頭を撫でて、自分の教室へと戻って行った。



な、なになになに…!?


なんでそんな期待させるような事言うの…?


『何があってもおまえの事、俺が絶対守るから。』


これは…どういう意味なの…?



それからというものの放課後、蓮兄は私を教室まで迎えにきて一緒に帰った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

空白 @narikawa_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る