理想に全く近づけません。時速0キロメートルですから。

短い短編、と記すと同義語反復に陥りますが、その通りなのでサクッと読めます。そして、すぐさまニヤニヤしてきます。

現実って、上手くいかないよね。それは、仏教で言う諦観をもって受け止めるしかなくとも、凡人の私たちには大笑いのネタです。珍しい話を語るのが小説の基本ですが、ありふれた話も面白みがあります。

理想に近づけるはずがありませんよ。時速0キロメートルですから。少しでも進んでいたら希望を持てるものの、動いていないんですから。あっはっは!

他人の愚かさは自分の愚かさ。ああ、そうだね、そう笑うくらいでいいんです。