受験生、「巨人」への夢 ― その「原点」の物語

 明(みん)王朝。
 皇帝権力の極大化を図り、その絶大な皇帝権力を前提とした制度を整備した王朝です。
 その一つが、皇帝のみに忠誠を尽くす官僚を民間から試験で選抜するという「科挙」制度の完成でした。

 しかし、その絶大な皇帝権力を使いこなすはずの皇帝は、暗愚・凡庸な人物ばかり。
 民衆は悪政に苦しみ、帝位を狙う反乱も勃発します。

 その下で、巨人の夢を見、友と誓いを立てた受験生。
 彼は、やがて、中国の領域をも超え、わが日本にまで影響を残す「巨人」となるのですが。

 その受験生時代の「原点」の物語です。

 なお、同じ著者の次の作品が、本作の続きとなるエピソードです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330647934166656

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