顔ダニ
瘴気領域@漫画化してます
あなたの顔にも200万匹
顔ダニという生き物をご存知でしょうか。
結構有名ですからね、名前くらいは聞いたことがあるでしょう。
体長は0.1から0.3リメートルくらい。
ダニという言葉からは連想しづらいですが、細長い形をしていて、幅は0.02から0.06ミリメートルくらいです。数字で言ってもちょっと分かりづらいですよね。
うーん、毛根……が大きさ的にも、形状的にも一番似てるかも。
産毛の毛根みたいなやつがですね、一つの毛穴につき5、6匹くらい。顔中に棲んでいるんです。それが顔ダニ。
人間様の顔に棲んで何をしてやがるんだ、と思うでしょう。
血を吸ったりしたら嫌ですよね。
でも、そんなことはないので安心してください。
食べているのは主に老廃物やメイクの残りカス。
どちらかというと、お肌の掃除をしてくれている、いいやつらなんです。
でも、お肌のバランスが崩れると増えすぎちゃったりして、ひどいことになります。
油物を食べすぎたり、洗顔を怠ったり、メイク落としをサボったり、そういうので。
毛穴の中で増殖して、目詰まりしちゃうんですね。
そうなると、まあひどい。
毛は抜けるし、ニキビだらけになる。
あ、頭皮にもいますからね、彼ら。
要するに禿げます。
で、増えすぎてエサが足りなくなれば生きた皮膚をかじるようになる。
そうすると炎症を起こして、化膿して、透明な液体が、血が混じって、じゅくじゅく滲むようになって、穴ぼこができて、穴ぼこだらけになって、顔中が穴ぼこだらけになって、その穴ぼこからピンクの汁がじゅくじゅく、じゅくじゅく。
ニキビの芯を引っこ抜いた跡だらけみたいな。
まあ、そんな感じ。
薬なんかで治しても、穴ぼこは治らないから、穴ぼこだらけの顔になっちゃって、うん、まあそんな感じで。
顔ダニって、毛包虫とかニキビダニとかっていうこともあるんですけど、害の方に注目すると、まあそんな感じで。
怖いなあって思うじゃないですか。
自分の顔に、そんなのが200万匹。
あ、鏡を見たってダメですよ。
ちっちゃいですから、見えません。
ピンセットでむしろうったって、ピンセットの先っちょにできた、うっすーい隙間にも挟まらない感じです。
工業用の高精度なやつなら挟めるかも?
試したことがないからわかりませんが。
でも、怖がることはないんですよ。
最初に言った通り、基本的には益虫なんです。
お肌の掃除をしてくれてるんですよね。
無理に駆除しようとしたりなんかすると(できないけど)、お肌がかえって荒れちゃうので要注意です。
それでね、なんでこの話をしたのかっていうと、顕微鏡で自分の肌を覗いてみたんですよ。
ネットで売ってたんですよね。USBでつないで、肌にぺたっとして、拡大できるやつ。中国製の日本語が怪しいキャッチコピーのやつで。
うーん、面白いですね。
顔ダニにも家族があるんですね。
毛穴を仕切って部屋を作ったりして、夫婦はセットの寝室で、子どもたちは別々。リビングではこたつに足を突っ込んで、テレビを見ながら鍋をつついてたりして。
あんまりにも面白いんで、何時間も観察してたらさすがに気づかれちゃったみたいで。こっちを見て、指を指して、何か言ってる。ダニ語なんてわからないから、何を言ってるかはわからないんですけど。
オチのない話ですみません。
私が昆虫学者だったりしたら、もっときちんとしたお話ができたと思うんですけど。学校の勉強は苦手でしたから。
まあ、せっかくなんで使った顕微鏡のURLは貼っておきますね。
アフィリエイトとかじゃないんで、安心してください(笑)
ぜひ一緒に観察していただいて、気づいたことがあればコメントなどお寄せいただけるとうれしいです!
amazun.co.jp/dp/B06WD843ZM/
顔ダニ 瘴気領域@漫画化してます @wantan_tabetai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます